【書籍化作品】無名の最強魔法師
海の迷宮リヴァルア攻略(3)
「……いつの間にか寝ていたのか」
俺は立ち上がりながら自分の体の状態を確認する。
両手、両足共に異常は見当たらない。
むしろ心なしかいつもより体が軽く感じられる。
【肉体再生】の魔法は、人間が筋肉トレーニングをした際に負荷がかけられた筋肉が回復する時、以前よりも強靭な筋力になり回復するように、以前より強靭な肉体になるようにイメージして発動させている魔法だ。
それに対して【肉体修復】の魔法は、細胞増殖を利用とした人間を治癒力を極限まで高めた細胞分裂を利用している回復魔法。もちろん人間の体の細胞分裂には限りがあるからテロメアを付与することで細胞分裂には限りが無いようにしている。
そして、現在発動させている魔法は【肉体再生】の魔法になる。
だからこそ、寝る前よりも少しだけ強靭な肉体になったのかもしれない……きっと……たぶん。
俺は、まず魔法で作っていた壁を崩し通路に出る。
すると昨日、瀕死の重傷を負わされた伊勢海老と同じ魔物に遭遇した所で丸くなって突撃してきた。
そんな攻撃を! この俺が! 何度も! 受けると思ったら! 大間違いだ!!
……と思ってた時期が俺にもありました。
俺はまた壁に叩きつけられ瀕死の重傷を負い、仕方なくまた【風刃】の魔法で伊勢海老を倒した。
そして小部屋に戻り体を回復させてからまた通路に戻る。
そんな事を繰り返して思った。
「どう考えても人間が避けられる速度じゃない気がする……」
……と。ただ、この速度を避けられないと先に進むのは危険な気がする。
俺は仕方なく、とりあえず100回くらい試してだめなら別の方法を考えようと結論づけた。
そして、壁に貼り付けられて魔法で倒して回復してから、また貼り付けられて魔法で倒して回復してをずっと繰り返す。
そして……。
「ウォォォォォ」
俺は叫びながらもギリギリ避ける事が出来た。
コツが掴めてきた。
見て避けたら間に合わないんだ。
見る前に相手の動作を読み取って回避行動を取らないといけない。
つまり考えるな! 感じろ! ってやつだ!
それからは、俺の回避能力は、神回避と呼ばれるレベルにまで成長した。
もはやイセエビ相手に被弾する方がおかしいレベルだ。
フハハハハハハ。この伊勢海老ごときがーと叫びながら伊勢海老の集団に突っ込んでも回避してするレベル。
伊勢海老の攻撃を回避するだけながら、そいつの姿を見た瞬間に俺の直感が理解する。
所謂、貴様の攻撃はすでに身切った! というやつだ。
俺は飛んできた伊勢海老を魔法で強化してない体で受け止めると手刀で伊勢海老の甲羅を砕いて中身を生で啜った。
とうとう俺は極地に達してしまっていた。
そう、今の俺は伊勢海老マスター。
伊勢海老キラーと言ってもいいかも知れない。
俺は伊勢海老を生で食べながら、その場でポイッと捨てる。
なんだか俺は何かを忘れてる気がするが……。
「ハッ! ……俺って伊勢海老マスターになるために来た訳じゃなかった! 俺は修行に来たんじゃないか。伊勢海老を食べて弾幕ゲームしてる場合ではない!」
危うく、海の迷宮リヴァルア攻略を忘れるところだった。
もしかしたら、精神に何か作用があったりするそんな幻覚作用がある大気があるのかも知れないな。
俺は、2カ月くらい前にすでに下に下りる階段を見つけてある。
そういえば……船に待機しておいてくれと頼んだが、2カ月も経ってるとさすがに港に帰ってるだろうな……。
帰りとかどうするか……。
俺は一人考え事をしながら階段を降りていく。
するとそこには1メートルを越すサザエやアワビやホタテの魔物がいた。
「ふむ……」
3匹とも俺を見た瞬間、高圧縮した水を吐き出してくる。
俺はそれを回避しながら甲羅を殴りつける。
【ユウマソード】の魔法が甲羅を粉々に吹き飛ばし中身を露出させた。
そして、【ユウマソード】である切り刻み火炎の魔法で焼き食べる。
「おいしいな……」
味が……とても、濃厚でおいしい!
俺の貧層な表現だと、とてもおいしいとしか表現が出来ない。
これだと、味の評論家にはなれないだろうな。
俺は、しばらく、ホタテとサザエとアワビの魔物を食べていると何やら黒い魔物が近づいてきた。
その格好に俺は体は驚いた。
とてもすばらしいものだ。
「貴様の精巣と卵巣、この俺がいただく!」
俺の宣言と同時に2メートルを越える巨大なムラサキウニが無数の棘を射出してくる。
俺は、最小限の動きでそれを避けようとすると体を棘が掠る。
すると途端に体が痺れて動きが遅くなる。
「こいつ!? ムラサキウニじゃなくてガンガゼだったのか!?」
いくら棘を射出しても、棘が減る様子が見られない魔物を見て俺は【風刃】の魔法を発動。
ウニを倒した後に急いで迷宮の壁に穴を開けて小部屋を作ると中に入り魔法で壁を塞いだ。
そして、しばらくしてから全身が動けなくなる。
全身に寒気が走り動悸も激しくなり、体の震えがとまらない。
俺には、解毒魔法関係の知識が無いので耐える事しか出来ない。
幸い俺には【身体強化】の魔法、【肉体再生】の魔法がある。
同時に併用すれば、時間はかかるかもしれないが、抗体を体が作れるかもしれない。
そうすれば、少しは楽になれるだろう。
それにしても、この毒つよいな……。
俺は、魔術を使い体の細胞を強化し【肉体再生】の魔法も最大限まで引き上げて、その日は一日治療に専念した。
体の痺れが中々取れない。何度も意識を失いかけながらも必死に耐える。
今、意識を失って魔法が解除されたら死ぬ。
そして毒と格闘すること2日後に、ようやく体が楽になった。
そして、俺は安心するとそのまま爆睡した。
どうやら、数日の疲れが一気に襲い掛かってた事で俺は一日中寝ていたようだ。
次の日、海の迷宮リヴァルア攻略のために迷宮を進んでいると俺を以前、攻撃してきたガンガゼが居た。
俺を認識すると同時にガンガゼは、無数の棘を飛ばしてきたが俺は、また避ける練習をする。
そして毒を食らい回復し毒を食らいを繰り返す。
そして――少しずつだが対応が出来るようになっていく事を俺は実感する。
――そして5日後。
飛来してくるガンガゼの針を、素手で全て弾く。
そして足の運びは最小に! 体はまっすぐに直線状にして摺り足で進む。
そしてガンガゼの体――針と針の隙間に手刀を振り下ろし外郭を叩き割りガンガゼに似た魔物を倒した。
俺は魔法に頼らず、倒せたことにため息をつく。
すでに、ガンガゼの神経毒を受けてもまったく毒を受けなくなっていたが、やはり飛ばされた棘を全て弾き倒すと満足感と言うか達成感が違う。
今日は、ウニとホタテとサザエに上の階から取ってきた蟹とエビでお祝いをしよう。
明日からは、海の迷宮リヴァルア5階の攻略だな。
 
俺は立ち上がりながら自分の体の状態を確認する。
両手、両足共に異常は見当たらない。
むしろ心なしかいつもより体が軽く感じられる。
【肉体再生】の魔法は、人間が筋肉トレーニングをした際に負荷がかけられた筋肉が回復する時、以前よりも強靭な筋力になり回復するように、以前より強靭な肉体になるようにイメージして発動させている魔法だ。
それに対して【肉体修復】の魔法は、細胞増殖を利用とした人間を治癒力を極限まで高めた細胞分裂を利用している回復魔法。もちろん人間の体の細胞分裂には限りがあるからテロメアを付与することで細胞分裂には限りが無いようにしている。
そして、現在発動させている魔法は【肉体再生】の魔法になる。
だからこそ、寝る前よりも少しだけ強靭な肉体になったのかもしれない……きっと……たぶん。
俺は、まず魔法で作っていた壁を崩し通路に出る。
すると昨日、瀕死の重傷を負わされた伊勢海老と同じ魔物に遭遇した所で丸くなって突撃してきた。
そんな攻撃を! この俺が! 何度も! 受けると思ったら! 大間違いだ!!
……と思ってた時期が俺にもありました。
俺はまた壁に叩きつけられ瀕死の重傷を負い、仕方なくまた【風刃】の魔法で伊勢海老を倒した。
そして小部屋に戻り体を回復させてからまた通路に戻る。
そんな事を繰り返して思った。
「どう考えても人間が避けられる速度じゃない気がする……」
……と。ただ、この速度を避けられないと先に進むのは危険な気がする。
俺は仕方なく、とりあえず100回くらい試してだめなら別の方法を考えようと結論づけた。
そして、壁に貼り付けられて魔法で倒して回復してから、また貼り付けられて魔法で倒して回復してをずっと繰り返す。
そして……。
「ウォォォォォ」
俺は叫びながらもギリギリ避ける事が出来た。
コツが掴めてきた。
見て避けたら間に合わないんだ。
見る前に相手の動作を読み取って回避行動を取らないといけない。
つまり考えるな! 感じろ! ってやつだ!
それからは、俺の回避能力は、神回避と呼ばれるレベルにまで成長した。
もはやイセエビ相手に被弾する方がおかしいレベルだ。
フハハハハハハ。この伊勢海老ごときがーと叫びながら伊勢海老の集団に突っ込んでも回避してするレベル。
伊勢海老の攻撃を回避するだけながら、そいつの姿を見た瞬間に俺の直感が理解する。
所謂、貴様の攻撃はすでに身切った! というやつだ。
俺は飛んできた伊勢海老を魔法で強化してない体で受け止めると手刀で伊勢海老の甲羅を砕いて中身を生で啜った。
とうとう俺は極地に達してしまっていた。
そう、今の俺は伊勢海老マスター。
伊勢海老キラーと言ってもいいかも知れない。
俺は伊勢海老を生で食べながら、その場でポイッと捨てる。
なんだか俺は何かを忘れてる気がするが……。
「ハッ! ……俺って伊勢海老マスターになるために来た訳じゃなかった! 俺は修行に来たんじゃないか。伊勢海老を食べて弾幕ゲームしてる場合ではない!」
危うく、海の迷宮リヴァルア攻略を忘れるところだった。
もしかしたら、精神に何か作用があったりするそんな幻覚作用がある大気があるのかも知れないな。
俺は、2カ月くらい前にすでに下に下りる階段を見つけてある。
そういえば……船に待機しておいてくれと頼んだが、2カ月も経ってるとさすがに港に帰ってるだろうな……。
帰りとかどうするか……。
俺は一人考え事をしながら階段を降りていく。
するとそこには1メートルを越すサザエやアワビやホタテの魔物がいた。
「ふむ……」
3匹とも俺を見た瞬間、高圧縮した水を吐き出してくる。
俺はそれを回避しながら甲羅を殴りつける。
【ユウマソード】の魔法が甲羅を粉々に吹き飛ばし中身を露出させた。
そして、【ユウマソード】である切り刻み火炎の魔法で焼き食べる。
「おいしいな……」
味が……とても、濃厚でおいしい!
俺の貧層な表現だと、とてもおいしいとしか表現が出来ない。
これだと、味の評論家にはなれないだろうな。
俺は、しばらく、ホタテとサザエとアワビの魔物を食べていると何やら黒い魔物が近づいてきた。
その格好に俺は体は驚いた。
とてもすばらしいものだ。
「貴様の精巣と卵巣、この俺がいただく!」
俺の宣言と同時に2メートルを越える巨大なムラサキウニが無数の棘を射出してくる。
俺は、最小限の動きでそれを避けようとすると体を棘が掠る。
すると途端に体が痺れて動きが遅くなる。
「こいつ!? ムラサキウニじゃなくてガンガゼだったのか!?」
いくら棘を射出しても、棘が減る様子が見られない魔物を見て俺は【風刃】の魔法を発動。
ウニを倒した後に急いで迷宮の壁に穴を開けて小部屋を作ると中に入り魔法で壁を塞いだ。
そして、しばらくしてから全身が動けなくなる。
全身に寒気が走り動悸も激しくなり、体の震えがとまらない。
俺には、解毒魔法関係の知識が無いので耐える事しか出来ない。
幸い俺には【身体強化】の魔法、【肉体再生】の魔法がある。
同時に併用すれば、時間はかかるかもしれないが、抗体を体が作れるかもしれない。
そうすれば、少しは楽になれるだろう。
それにしても、この毒つよいな……。
俺は、魔術を使い体の細胞を強化し【肉体再生】の魔法も最大限まで引き上げて、その日は一日治療に専念した。
体の痺れが中々取れない。何度も意識を失いかけながらも必死に耐える。
今、意識を失って魔法が解除されたら死ぬ。
そして毒と格闘すること2日後に、ようやく体が楽になった。
そして、俺は安心するとそのまま爆睡した。
どうやら、数日の疲れが一気に襲い掛かってた事で俺は一日中寝ていたようだ。
次の日、海の迷宮リヴァルア攻略のために迷宮を進んでいると俺を以前、攻撃してきたガンガゼが居た。
俺を認識すると同時にガンガゼは、無数の棘を飛ばしてきたが俺は、また避ける練習をする。
そして毒を食らい回復し毒を食らいを繰り返す。
そして――少しずつだが対応が出来るようになっていく事を俺は実感する。
――そして5日後。
飛来してくるガンガゼの針を、素手で全て弾く。
そして足の運びは最小に! 体はまっすぐに直線状にして摺り足で進む。
そしてガンガゼの体――針と針の隙間に手刀を振り下ろし外郭を叩き割りガンガゼに似た魔物を倒した。
俺は魔法に頼らず、倒せたことにため息をつく。
すでに、ガンガゼの神経毒を受けてもまったく毒を受けなくなっていたが、やはり飛ばされた棘を全て弾き倒すと満足感と言うか達成感が違う。
今日は、ウニとホタテとサザエに上の階から取ってきた蟹とエビでお祝いをしよう。
明日からは、海の迷宮リヴァルア5階の攻略だな。
 
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
32
-
-
381
-
-
1512
-
-
314
-
-
55
-
-
361
-
-
75
-
-
11128
-
-
0
コメント