【書籍化作品】無名の最強魔法師
朝起きたら修羅場が待っていた!(4)
にしか見えないだろうに……」
まったく――なんともかんでも俺のせいにすればいいという風潮が出来上がってるのは少し看破できないぞ?
「ユ、ユウマさんが……人畜無害――?」
俺の目の前で抱き着いてくる2人のエロフ以外の女性陣は、声を揃えて俺の言葉をまるで嘘だ! と、ばかりに声を合わせて呟いている。
これは……もしかしたら……。
「そうだ! 俺が今まで人に迷惑をかけてきたことがあったか?」
俺の言葉に戸惑っているメンバーたちを見て俺は、ハッ! と、気が付く。
「なるほど……これは、間違いなく攻撃を受けているな……」
「ユウマさんが、また変な事を――」
ユリカが、俺の発言にすかさず突っ込みを入れてくるが、それは横に置いておくとしよう。
それよりも問題は――。
俺の仲間を、俺が知らない内に洗脳もとい認識の変革をさせた奴がいるということだ。
なんと恐ろしいことだろうか!
「お兄ちゃんが、また暴走してるの!」
セレンが俺を見て、いつもは、お兄ちゃんカッコいい! ステキ! 将来はお兄ちゃんのお嫁さんになる! とか言っているのに、そんなデレデレな気質がまったく感じられずツンツンしか感じられない。
「いつものユウマさんで安心しました」
イノンは、イノンで現状の把握が出来ていないようだ。
なるほど……どうやら相手はかなりの手練れのようだな。
「えっと、ユウマさん。セイレスさんとリンスタットさんは、ユウマさんの体から出ている……「みなまで言うな! 分かっている!」……ええ!?」
途中で言葉を遮られたユリカは、気分を害されたからなのか頬を膨らませるが、つまりあれだろ? 今起きている原因は、俺には一因があるということだろ? そのくらい言われなくても分かっている。
「つまり敵は俺たちの分断を目安に動いてきたってことか――」
「――ええ!?」
ユリカが、こいつ何を言ってるんだ? と、いう目で見てくるが俺の完璧な公式に間違いがあるのか? と言えばそんなことは無いな。
「まずだ! 昨日、俺は夜までエルフ達の宴に参加しており歓待されていた!」
「え? 私達はユウマさんがエルフと話合いをするから遅くなるとしか、報告にきたエルフの人に教えてもらえてないんですけど?」
イノンが、額に青筋を立てて俺をキッ! と睨みつけると「私の料理が気にいらないんですね!」と一人エキサイトしてしまっていらっしゃる。
そんなイノンの姿を見て、とりあえずフォローしておかなければ後々、問題になるのは分かる。だから「そんなことはないぞ! 俺はイノンの飯が好きだし毎日でも食べたいくらいだ! 朝からも夕方までも! いつでも来い! ってくらいだ!」というと「ええ!」と、イノンが高い声で驚く。
そんなイノンの声が食堂兼酒場で響き渡ると「ユウマ! あんた何てことを口走ってるのよ!」と、さっきまでテーブルで伏せて泣いて落ちこんでいたリネラスが、突然立ち上がると俺に文句を言ってくる。
「いや、別に深い意味はないんだが……」
「あんたには無くても――」
リネラスは一度、言葉を閉じるとイノンの方を見る。
俺もリネラスの視線の先を見る。
そこには、顔を真っ赤にして椅子に座っているイノンの姿があり。
「ユウマ! あんたが言った意味は、結婚して毎日食事を作ってくれって意味のプロポーズなんだからね!」
「そ、そうだったのか……」
リネラスが俺の襟元を両手で掴みながら話してくる。
さすがの鈍感な俺でも好きでもない男にプロポーズまがいの言葉をかけられれば怒る気持ちは分かる。
イノンが顔を真っ赤にしてる理由も、おそらくそういうことだろう。
「イノン、すまない。誤解だ! 結婚すると言う意味で言った言葉じゃないぞ!」
「えええー……」
イノンがとても落胆した声で俺を恨めし気に睨みながら苦情とも取れる声を上げてくる。
――って、いうか全然話が進まん!
「とりあえず話を戻すぞ? 俺はエルフ達から歓待を受けたあとに多くのメシマズ料理を食べたあとに、まっすぐに戻ってきただけだ! その時に偶然、夜空を見上げていたリンスタットさんに出会って――」
出会った後の事を覚えてないな……。
たしか、何か話した覚えはあるんだが……。
「出会ってどうしたの?」
リネラスやイノンにセレンが俺を疑った目で見てくる。
「……何も無かったと思う――きっと……たぶん……」
「どうして曖昧なの?」
「ユウマさんは、リンスタットさんと、そのあとどうしたんですか?」
「お兄ちゃん最低なの! 覚えてないなんて最低なの!」
俺の言葉にユリカを除く3人が突っ込みを入れてくるが、どうして俺がここまで突っ込みを受けないといけないのか意味が分からん。
だんだんとイライラしてきたところで。
「まってください! 大体の事情は呑み込めました!」
そこには全ての謎は解けたばかりのユリカが俺を指さして「やっぱり犯人んはユウマさんでした!」と言ってくるが、いいかげん俺のせいにばかりするのはやめてほしいものだ。
まったく――なんともかんでも俺のせいにすればいいという風潮が出来上がってるのは少し看破できないぞ?
「ユ、ユウマさんが……人畜無害――?」
俺の目の前で抱き着いてくる2人のエロフ以外の女性陣は、声を揃えて俺の言葉をまるで嘘だ! と、ばかりに声を合わせて呟いている。
これは……もしかしたら……。
「そうだ! 俺が今まで人に迷惑をかけてきたことがあったか?」
俺の言葉に戸惑っているメンバーたちを見て俺は、ハッ! と、気が付く。
「なるほど……これは、間違いなく攻撃を受けているな……」
「ユウマさんが、また変な事を――」
ユリカが、俺の発言にすかさず突っ込みを入れてくるが、それは横に置いておくとしよう。
それよりも問題は――。
俺の仲間を、俺が知らない内に洗脳もとい認識の変革をさせた奴がいるということだ。
なんと恐ろしいことだろうか!
「お兄ちゃんが、また暴走してるの!」
セレンが俺を見て、いつもは、お兄ちゃんカッコいい! ステキ! 将来はお兄ちゃんのお嫁さんになる! とか言っているのに、そんなデレデレな気質がまったく感じられずツンツンしか感じられない。
「いつものユウマさんで安心しました」
イノンは、イノンで現状の把握が出来ていないようだ。
なるほど……どうやら相手はかなりの手練れのようだな。
「えっと、ユウマさん。セイレスさんとリンスタットさんは、ユウマさんの体から出ている……「みなまで言うな! 分かっている!」……ええ!?」
途中で言葉を遮られたユリカは、気分を害されたからなのか頬を膨らませるが、つまりあれだろ? 今起きている原因は、俺には一因があるということだろ? そのくらい言われなくても分かっている。
「つまり敵は俺たちの分断を目安に動いてきたってことか――」
「――ええ!?」
ユリカが、こいつ何を言ってるんだ? と、いう目で見てくるが俺の完璧な公式に間違いがあるのか? と言えばそんなことは無いな。
「まずだ! 昨日、俺は夜までエルフ達の宴に参加しており歓待されていた!」
「え? 私達はユウマさんがエルフと話合いをするから遅くなるとしか、報告にきたエルフの人に教えてもらえてないんですけど?」
イノンが、額に青筋を立てて俺をキッ! と睨みつけると「私の料理が気にいらないんですね!」と一人エキサイトしてしまっていらっしゃる。
そんなイノンの姿を見て、とりあえずフォローしておかなければ後々、問題になるのは分かる。だから「そんなことはないぞ! 俺はイノンの飯が好きだし毎日でも食べたいくらいだ! 朝からも夕方までも! いつでも来い! ってくらいだ!」というと「ええ!」と、イノンが高い声で驚く。
そんなイノンの声が食堂兼酒場で響き渡ると「ユウマ! あんた何てことを口走ってるのよ!」と、さっきまでテーブルで伏せて泣いて落ちこんでいたリネラスが、突然立ち上がると俺に文句を言ってくる。
「いや、別に深い意味はないんだが……」
「あんたには無くても――」
リネラスは一度、言葉を閉じるとイノンの方を見る。
俺もリネラスの視線の先を見る。
そこには、顔を真っ赤にして椅子に座っているイノンの姿があり。
「ユウマ! あんたが言った意味は、結婚して毎日食事を作ってくれって意味のプロポーズなんだからね!」
「そ、そうだったのか……」
リネラスが俺の襟元を両手で掴みながら話してくる。
さすがの鈍感な俺でも好きでもない男にプロポーズまがいの言葉をかけられれば怒る気持ちは分かる。
イノンが顔を真っ赤にしてる理由も、おそらくそういうことだろう。
「イノン、すまない。誤解だ! 結婚すると言う意味で言った言葉じゃないぞ!」
「えええー……」
イノンがとても落胆した声で俺を恨めし気に睨みながら苦情とも取れる声を上げてくる。
――って、いうか全然話が進まん!
「とりあえず話を戻すぞ? 俺はエルフ達から歓待を受けたあとに多くのメシマズ料理を食べたあとに、まっすぐに戻ってきただけだ! その時に偶然、夜空を見上げていたリンスタットさんに出会って――」
出会った後の事を覚えてないな……。
たしか、何か話した覚えはあるんだが……。
「出会ってどうしたの?」
リネラスやイノンにセレンが俺を疑った目で見てくる。
「……何も無かったと思う――きっと……たぶん……」
「どうして曖昧なの?」
「ユウマさんは、リンスタットさんと、そのあとどうしたんですか?」
「お兄ちゃん最低なの! 覚えてないなんて最低なの!」
俺の言葉にユリカを除く3人が突っ込みを入れてくるが、どうして俺がここまで突っ込みを受けないといけないのか意味が分からん。
だんだんとイライラしてきたところで。
「まってください! 大体の事情は呑み込めました!」
そこには全ての謎は解けたばかりのユリカが俺を指さして「やっぱり犯人んはユウマさんでした!」と言ってくるが、いいかげん俺のせいにばかりするのはやめてほしいものだ。
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