よくある?異世界物語

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よくある?謎の女の子

少女に抱きつかれ戸惑っていると、
「ユウ(くん)(さん)、子供いたんですか?!」
三人に、責め立てられているようだ。
「い、いや、いないよ。ていうか、そもそも僕の年齢知っているでしょ。だったらおかしいってわかるよね。」
僕が慌ててそういうと、
「そ、そうですよね。」
「疑ってごめんね、ユウ。」
「ごめんなさい、ユウさん」
「い、いや、わかってもらえたようだし、大丈夫だよ。」
「あ、あの〜」
僕たちがそう話していると、少女が会話に混じってきた。
「あ、無視するようなかたちになっちゃってごめんね。」
「い、いえ、こちらこそえっと〜、その〜、お父様と間違ってしまいすみませんでした〜。」
「別に気にしてないから大丈夫だよ。ところで、そんなに僕と君のお父さんって、似ているの?」
「い、いえ、お父様は〜、偶に姿を変えて私をからかってきたりするので〜。」
「へーっ、んっ?じゃあどうやって判断したの?」
「えっと、その〜、魂の形がそっくりで〜。」
なんかよくわからない話になってきたぞ。パーティの知識担当のサナさんを見たが、どうやらサナさんもわからないようだ。
「えっと?魂の形?」
「はい、お母様が言っていたんですけど〜、全ての生命には、特有の魂が存在し〜、同じ世界だけでなく、並行世界を除いた他の全ての世界を探しても全く同じ形の魂は、存在しないらしいです〜。」
DNAみたいなものかな?
「って、他の世界だって?なんでそんなことがわかるんだ?君のお母さんはいったい何者なんだ?」
「うーん、秘密〜!だけど、この迷宮の一番奥まで行けばわかるよ〜。」
「・・・ごめん、なんとなく答えわかっちゃった。」
「えっ!な、なんでですか〜?」
「いや、この迷宮の一番奥まで行けって言われて、ここまできたわけだからね、そこで、さらにそんなこと言われたら、手紙の主の関係者、おそらく神様だってことはわかるよ。」
「せ、正解です〜。そうなると〜・・・少し待っててください〜。」
そういうと、少女はなにやら呪文を唱え始めた。

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