よくある?異世界物語

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よくある?神様についての話

異世界人に助けを求めなければいけないのが情けないが、話はまとまったので蒸し返したりはしない。
「あれ、君は、魂に封印がかかっているようだね。少し緩んでいるようにも見えるけど。」
「ああ、たぶんその封印があるからこそ、僕が今、亜神なんだと思うよ。全部とけたらどうなるかわからないけど。」
「たぶん、完全にとけた時点で、中級神くらいになると思うよ?」
「中級神?」
「えーっと、神様にも階級があるっていうのはなんとなくわかるよね。」
「まあ、僕の亜神っておそらく一番下だよね。」
「正解。まあ、正確には同格の存在に半神という存在もいるけどね。他の生物と神のハーフ。これは、親がどの階級の神であれ、階級は変わらないんだよ。最大出力が抑えられるからね。」
「なるほど」
「そして次に、下級神、妖精を統括するって仕事もある。中級神、妖精の上位存在、精霊を統括する。上級神、下級、中級の天使および、自身より下位の神を統括する。そして俺は、最高神、一つの世界および、上級の天使を統括する。後は、20ある世界並びにその平行世界を全て管理する超越神なんて存在もいるわけだ。超越神は一人しかいないし、俺と同格の神も二十柱しかいない。」
「なんかよくわからなくなってきました。」
「つまり、俺はこの世界しか管理していないから、俺でも、地球に干渉するのは難しいってわけだ。」
「へぇーっ。んっ?じゃあなんで僕をこの世界に呼べたの?」
「超越神と、地球のある世界の神にお願いしたんだよ。」
「なんでそんなことを?」
「簡単に言えば・・・ん〜、そうだな、お前の魂は、俺の魂の一部が、ちぎれて地球にたどり着いたものだからってところかな?俺の関係者だから拾い上げた、ただそれだけだ。」
「なるほどね。かなりびっくりしたけど、色々と合点がいったよ。ところで、魂の一部がちぎれて、って大丈夫なの?」
「普通の人や神だったら間違いなく魂が消滅するな。上級神でギリギリ、最高神なら、それほど、影響ないな。それに、ちぎれたって言ったが、髪の毛が何本か抜けたくらいのものだからな。」
「なんとなく最高神のすごさがわかった気がするよ。ところで、僕みたいな存在は他にもいるの?」
「いや、普通は、この空間から魂のかけらが抜け出すことはなく、自然に消滅してしまうよ。魔王の干渉によって、この空間が脆くなっていたのかもしれないね。」
なるほど、結果的に運が良かったのかな?それがなければ、今は生きていないわけだし。

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