よくある?異世界物語

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よくある?激闘

ユウ視点

敵の攻撃で、吹っ飛ばされた僕は、慌てて起き上がったが、其処には既に、将軍級悪魔族が3体とも迫っていて、顎を蹴り上げられ、体が浮いたところを、もう一体が腹を蹴り、さらに吹っ飛ばされた。それで終わりかと思ったら、其処でさらに、風で、身体中の表面を切り裂かれた。
「グガッ・・・」
僕は、必死に意識を保つように何か言おうとしたが、口から出たのは、こんなうめき声だけだった。次に来た風魔法をなんとか避け、体制を立て直し、だいぶ減って来た魔力を使って回復魔法を使い、傷を塞ぐ。血をだいぶ失ったため、ふらふらだが、意地で、立ち続ける。失った血を治そうかとも考えたが、魔力量を考えて諦めた。力を振り絞って、敵に向かって走る。そのとき、闇魔法を使って、体から失われた血を操作し、相手を拘束した。一瞬でとかれたが、その隙に、一体の将軍級悪魔族を叩き斬った。其処に、風魔法が飛んできて、僕の体は再び切り裂かれた。・・・まずい、意識が・・・。世界が灰色に、そして、無音、無臭になっていく。相手の動きが非常にゆっくりとしているようにみえた。最後の力を振り絞って、剣を振り、2体ともを切り裂いた。その瞬間に、神化や、限界突破が切れて、剣を振り抜いた勢いのまま、後ろに倒れる。そして、体に激痛が走った。限界突破の代償だ。身体強化や、神化を、使用しても体に負担がかからないように脳が身体能力に制限をかけているのだが、限界突破は、その制限を破棄する。それにより、筋肉や、骨がボロボロになる。こういったスキルだ。あとは、もうひとつ、生きるために必要ないわゆる生命力だとか、チャクラだとか言われるものを魔力に変換する。もちろん、そのままでは生命力が枯渇して死んでしまうから、体を構成する物質を生命力に、変換する。このため、筋肉や骨がさらにボロボロになる。この二つが限界突破の原理である。
なんて、考えてもいるが、激痛に、意識が飛びそうで、そのうえ、動けない人間が其処にいるわけだ。悪魔族からしたら、狙い目だろう。そんな僕の方へ、巨大な火球が飛んでくる。ああ・・・死にたく・・・ない・・な。僕の目の前に、突如、氷の壁・・・が現れた。

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