異世界を追い出された俺は──元の世界でハーレム作りに勤しみます【凍結】

決事

目的変更なり


「一位は……2組! 勝鬨選手の神速により、見事一位に輝きました!」

なんか納得いかない、という空気が流れる中、クラス対抗リレーは幕を閉じた。
結局、俺ら2組が1位でいいだろ、という投げやりな意見を採用し、他クラスをなんとなーくの位置からスタートさせて2位以下の順位を決めた。
申し訳なく思った……何故なら!
そう!
吹留に走らせてないのだ!
想い人に勇姿を見せられなかったのだ!
にもかかわらず、何だか上機嫌の彼女は俺に嬉々として話しかけてくる。
お昼は生徒会メンバーで食べますか?
それとも、クラスで食べるんですか?
クラスの方に行くのなら私も行きますねー。
エトセトラエトセトラ…………。
勝ったという結果で満足?
ま、まさか、あれか!?
私の組が勝ったら告白しよう、とかいうあのリア充定番のあれなのかっ!?
わたし、この勝ちをあなたに捧げます、的な!
合法ロリにそんなこと言われてOKサイン出さない奴はいないな。
とすると、目的は吹留を目立たせて活躍させることから、勝利をもぎ取ること、に変わったわけだ。
この俺が万万が一にでも負けることは考えられないが、なんと言っても内容がシークレットな競技があるのが痛い。
あの阿保と書いてイレギュラーと読む龍生が敵というのも不安要素の一つだ。

「お兄ちゃん! 聞いてるんですか!?」
頬を膨らませた彼女にあざとさを感じないのは、見た目完全なるロリだからか、そうかな、いやそうに違いない。
「あーっと、親にお弁当渡されてるから友達と仲良く食べて、って言われてる。だから、別に問題ないぞ。お前ら生徒会の奴らも友達だと思ってないわけじゃないし」

一瞬瞠目したのち満面の笑みを見せた吹留は、年相応に見えた。


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間を開けてしまったので矛盾点などがあるかと思います。
見つけた方はご指摘お願いします。
ではまた次回、ごきげんよう!

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