転生貴族のハーレムチート生活【120万pv突破】

ゼクト

3回戦目の開始

そして、この攻防はすぐに差が広がっていった。

「所詮はこの程度の力ですか…」

そういいながらセノヴァは簡単にグリムの攻撃を受け流していた。

「狂化しているあなたに言ったところで無駄でしょうが、私の力はあなた以上です。具体的には、あなたの倍ですね。」

この、憤怒の力は相手の2倍の力になるというもの。集団戦では弱く見えるが、逆に集団戦のほうが強く、すねての敵の力を合計した上で2倍した力になることが出来るのだった。

「まぁ、自分で言うのもなんですが、あまり魔法使いには相性が良くない能力ですね。」

そして、そのまま一方的にセノヴァが攻撃をしていると、グリムの狂化は解けてしまった。

「あ、終わりましたか。」

「な、何故お前は死んでいないのだ?俺が狂化まで使ったんだぞ!」

「なるほど…なんとなく予想はしていましたが、狂化していたときの記憶は無いのですね?それでは分からないのも無理は無いでしょう。」

「そんなことを聞いているんじゃない!何故、お前は生きているのだ!?」

「それは簡単なことですよ。私が無傷であなたが傷を負っている。つまりはあなたは私に負けたのです。」

「そんなバカな!狂化でお前以上の早さも手に入れたこの私が、攻撃を食らう訳はない。つまり、憂鬱の能力は私には聞かなかったはずだ!」

「ええ、確かに憂鬱の能力ではあなたを倒していませんよ?だって、私は2体以上の悪魔と契約できましたから。」  

「何だって?そんな訳はない。だって俺は契約の瞬間に一緒に居たんだぞ。」

「ええ、私は召喚による契約ではなく、悪魔の紹介を通して、他の悪魔と知り合いましたから。」

「そうか…まぁ、良い。今回は勝ったしな。」

「なぜ、そういえるのですか?」

「入れ。大神官。」

グリムがそう言うと、部屋の中に大神官が入ってきた。

「なるほど、もう1人の最上級悪魔の契約者ですか…」

「グリム。何で上級悪魔の契約者にやられてんだよ。」

「ああ、どうやら、そいつの上級悪魔は特別製らしい。能力の強さだけでは最上級悪魔よりも強いぞ。」

「そんな悪魔が居たのか…まぁ、2対1になってしまえば関係ないか。」

「ああ、しかし、油断はするな?一気に叩き潰すぞ。」

そして、2人は連携しながら、セノヴァに襲い掛かった。

(はぁ~。何でこうなるんでしょうか?)

(何がですか?)

(この2人の連携はさすがに我々でも対処が出来ません。)

(そ、そんな~。)

(あ、我々というのは、憂鬱の私と憤怒の方ですよ?ですから、セノヴァ様はがんばって原初の悪魔に力を借りてください。)

(原初の悪魔なら勝てるの?)

(ええ、仮にも、悪魔界最強ですから。)

そして、セノヴァはハデスと連絡を取った。

(あ、あの~。少しお願いがあるのですが…)

(何でそんなにかしこまっているのですか?もっと堂々とお願いして良いのですよ?)

(そうでしょうか?まぁ、お願いというのは力を貸して欲しいということなのですが…)

(良いですけど、どんな相手なんですか?)

(最上級悪魔2体です。)

(…分かりました。それでは、力を送りますから自分でがんばってください。結構余裕を持たせたので、負けないとは思いますよ。)

そして、セノヴァは自分が力に満ち溢れていることに気が付いた。

「な、何なんだ?その光は?」

「僕にも良く分からないが、力が満ち溢れている。」

「ほう。あなたが強くなったのは分かりました…しかし、最上級悪魔2体がそんな強化ごときでどうにかなる相手だとは思うなよ!」

そして2人は再び襲い掛かってきた。

3回戦目である。

コメント

  • ちとせ@誤字報告遅くて|ω・`)スミマセン

    真ん中あたりの
    「そんなバカな!狂化でお前以上の早さも手に入れたこの私が、攻撃を食らう訳はない。つまり、憂鬱の能力は私には聞かなかったはずだ!」 の
    「聞かない」は「効かない」ではないでしょうか?
    遅くてすみません…(o_ _)o

    3
  • ちとせ@誤字報告遅くて|ω・`)スミマセン

    最初の方の
    「この、憤怒の力は〜逆に集団戦のほうが強く、すねての敵の力を合計した上で〜出来るのだった。」の
    「すねて」は「すべて」ではないでしょうか?
    遅くてすみません…(o_ _)o

    2
  • ゼクト

    直しておきました。

    4
  • 鬼灯

    能力が脳路y区になってる

    4
  • 黒瀬白斗

    集団戦が集団船になってるのとすべてがすねてになってます。直しお願いします

    4
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