異世界支配のスキルテイカー ~ ゼロから始める奴隷ハーレム ~

柑橘ゆすら

オリヴィアの宴 ☆修正アリ



 その日の夜。
 悠斗は「個人的に話したいことがある」と言われオリヴィアに呼びされることになった。

 特にすることもないので悠斗は、スピカ&シルフィアを置いてオリヴィアの待っている村長の家に訪れる。


「お~。ユウトくん。待ちくたびれたぞ~」


 家の中にはアルコールの臭いが充満していた。

 オリヴィアの顔は仄かに赤みが差しており、普段と比べて衣服も着崩れている感じであった。

「酔っているんですか?」

「むむ……。私は酔ってなどいにゃい!」

「…………」

 明らかに呂律が回っていない口調で否定された。

 周囲に転がっている無数の酒瓶からも彼女が酔っていることが分かった。


(知らなかった。オリヴィアさんにもこんな一面があるんだな)


 悠斗にとってオリヴィアは『真面目で気が利く村長』というイメージであったが、今回のことで印象がガラリと変わった。

 どうやら彼女にも年相応にルーズな一面はあるらしい。


「さぁ! ユウトくん! どんどん吞みたまえ! 酒もつまみも十分に用意したからな!」

「はい。それでは頂きます」


 現代日本とは異なりトライワイドでは、未成年の飲酒を禁止する法律は存在しない。
 そういう事情もあって悠斗は、この世界に召喚されてから何度か酒を飲んだ経験があった。


(うん。これは美味いな)


 水と蜂蜜を発酵させて製造された蜂蜜酒は、トライワイドにおいて男女問わず人気の飲物であった。

 中でも酒に煩いオリヴィアの家に置かれていた蜂蜜酒は絶品のものであり――。
 あまり飲み慣れていない悠斗の舌を満足させるほどのものであった。


「ユートくん! 良い飲みっぷりじゃないか!」


 酒が入って勢いついたオリヴィアは、大胆にも悠斗の背中に手を回す。

 その直後。
 悠斗の背中に大きい二つの胸が押し当てられた。


(……でかいッ!?)


 オリヴィアの胸の感触を味わうことになった悠斗は最初にそんなことを思った。

 そのサイズはシルフィアと同格と言って良いだろう。

 だがしかし。
 サイズは同じでも二人の胸は全く正反対の性質のものである。

 シルフィアの胸が若く瑞々しいメロンだとしたら、オリヴィアのそれは成熟して甘みを増したメロンである。

 たわわに実ったオリヴィアの胸には、男のロマンがたっぷりと詰まっていた。


「ちょっ! 何をやっているんですかオリヴィアさん!?」


 年上の女性の色香に対する耐性のない悠斗は、思わず上擦った声をあげてしまう。


「おや~。おやおや~。もしかしてユウトくんは……こんなオバサンの体に反応しているのかなぁ?」

「…………」


 オバサンと言いながらもオリヴィアはレッキとした20代である。

 悠斗にとっては「オバサン」というよりも「お姉さん」と呼ぶべき年齢であった。


「当たり前ですよ。オリヴィアさんは綺麗ですし。この状況で興奮するなという方が無理な相談です」

「……嬉しいことを言ってくれるじゃないか」


 悠斗の言葉を聞いたオリヴィアは、妖艶な笑みを浮かべる。

 そして何を思ったのか、オリヴィアは唐突に自らの服を脱ぎ始めた。

 その直後。
 上品な真紅の下着に包まれたオリヴィアの裸体が露わになる。


「…………」


 悠斗は無言であった。

 何故ならば――。
 オリヴィアの裸体が、あまりにも美しく見惚れてしまっていたからである。

 気が付くと、悠斗はオリヴィアの胸を下着越しに揉んでいた。


「いいのかい? それ以上先に進むと後には引き返せなくなるぞ? 若い娘と違って……私の性欲は底知れないからな」

「構いませんよ」


 悠斗は短く返事をすると、自身の掌から呪ルードの魔法を発動させる。


 ルード
(対象の性的感度を上昇させる魔法)


「そっちこそ……俺を挑発したことを後悔しないでくださいね」

 対象の性的感度を上昇させる効果のあるルードの魔法が女性に対して絶大な効果を発揮することは、過去の経験により確認済みである。


(な、なんだ……この感覚は!?)


 オリヴィアの体内に走った快楽は、これまでの彼女の人生の中で他に比較対象が見当たらないレベルのものであった。

 ルードの魔法をかけられたオリヴィアは、次第にその意識を薄れさせていく。


 ~~~~~~~~~~~~


 一方、その頃。
 ネコミミの忍者娘――ルナ・ホーネックはオリヴィアの家に向かっていた。


(私としたことが……無礼なことをしてしまったな)


 ルナはずっと悠斗に謝りたいと考えていた。

 そもそも危険度が未知数な今回の依頼を受けてくれたのは、完全に悠斗の善意に他ならない。

 それなのに自分は勝手な私情を持ち出して、相手に対して不愛想な態度を取ってしまった。

 冷静に考えると悪いのは、どう考えても自分の方である。


(どうすれば上手く仲直りすることが出来るのだろうか……?)


 こういった場合は頼りになるのは年上の女性である。
 幼い頃からルナは、困ったことがあると何かにつけてオリヴィアに対して相談を持ち掛けていたのであった。


「村長。明日のこと相談したいことがあるのですが」


 家の外から呼びかけてみるが返事はない。
 オリヴィアとの付き合いが長いルナは、無言のまま玄関に上がる。


「なっ……!?」


 部屋の扉を開けた時、ルナは絶句した。




(諸事情により文章のカットを行いました)




「コノエ・ユート……私は貴方のことを絶対に許しません!」


 ルナはそれだけ告げると勢いよくドアを閉めて家の外に飛び出した。

 一体どうしてこんなことになってしまったのだろうか。
 仲直りするどころか更に嫌われてしまった悠斗は、頭を抱えるのであった。



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コメント

  • 博夜

    wwww

    1
  • ノベルバユーザー292511

    また修正!?

    2
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