異世界支配のスキルテイカー ~ ゼロから始める奴隷ハーレム ~
上級魔法
屋敷に戻った悠斗はさっそく本日の戦果を確認してみることにした。
ウォーターストーム
(水属性の上級魔法)
水属性のLVが7に上がったことによって新しい魔法が追加されていた。
ウォーター、ウォータボム、ウィーターシールドに続く4番目の水属性魔法である。
(ウォーターストーム!)
右手を翳した悠斗は庭に植えてある木に向かって新しい魔法を使用する。
呪文を唱えたその直後。
悠斗の右手からは大量の水が噴射された。
「おおぉ……」
新しい魔法の威力を知った悠斗は感嘆の声を漏らす。
基本的な性能は『ウォーター』と変わらないが、少なく見積もっても出力が3倍になっている。
これまでの水魔法はそれ単体では殺傷能力を持たない性能だったが、上級魔法ともなると話が違ってくる。
今回取得したウォーターストームならば、人間の1人くらいわけなく吹き飛ばすことが出来るだろう。
(……けどまぁ、実戦で使っていくことを考えるとイマイチかな?)
魔法を使って戦うよりも直接相手を殴った方が圧倒的に威力が高く、魔力を消費して疲弊することもない。
ある意味それは、古今東西のあらゆる武術を極めた悠斗だからこそ抱くジレンマであった。
(ん。待てよ?)
悠斗はそこで更に魔法の威力を上げるアイデアを思いつく。
魔力圧縮@レア度 ☆☆☆☆☆☆
(体内の魔力を圧縮するスキル)
体内の魔力を圧縮して密度を高めることを可能とする《魔力圧縮》のスキルは、使用魔法の威力を体感で5倍にまで引き上げる効果があった。
高い汎用性を持つ反面、燃費が著しく悪化する《魔力圧縮》のスキルだが、1回限りの切り札として使っていく分には特に問題ないだろう。
【3倍 × 5倍】
通常のウォーターの3倍の威力を誇るウォーターストームに魔法の威力を5倍にする《魔力圧縮》のスキルを加えると果たしてどうなるのだろうか?
疑問に思った悠斗はさっそく検証作業に移行する。
ズウヴヴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!
呪文を唱えたその直後。
悠斗の右手からは超高圧の水流が射出される。
その威力は圧倒的で、庭に植えられていた大木を根本からへし折るほど強烈なものであった。
放たれた水流の勢いは衰えを知らず、そのまま2本、3本と続けざまに木々を薙ぎ倒していく。
「ハハッ。コイツはスゲーや……」
単純計算で15倍の出力となった魔法は、《近衛流体術》を極めた悠斗の打撃攻撃と比較しても見劣りしない威力を秘めていた。
たったの一撃で体内の魔力の半分以上を消費して、足元がフラフラとなってしまうところがネックだが、これだけの性能ならば実戦での使いどころもあるだろう。
(流石にそろそろ、屋敷の庭で魔法の検証をするのは限界かもな……)
魔法のレベルが上がる度に広大な庭が少しずつ小さく見えてくる。
無残にも薙ぎ倒されていった木々を見つめながらも、悠斗はそんなこと考えるのであった。
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