世界最強が転生時にさらに強くなったそうです
魔法学園編 初授業
まぁ、でも、今日は、朝は、学園の案内で、昼からは、実技の授業だから、座学がない。
でも、なんで、今さら学園の案内なんかするんだろうと思って、シルフィに聞いてみたら、中心と、高等部では、学園の施設が違うらしい。
この学園は、中等部までは、座学を中心にする授業だが、高等部からは、実技を多くするらしい。
まぁ、座学などは、聞かなくても、テストの時は、余裕で点が取れるだろう。最悪の場合には、イリスもいるし。な!イリス!
(前から申してますが、あまり、私に頼っては、いけませんよ。)
(まぁ、最悪の場合だから。そん時は、よろしくお願いします!!)
(……仕方ないですね。最悪の場合しか助けませんからね!)
さすがイリス!頼りになります!
おっと、そろそろ出ないと遅刻するかな。
俺は、そう思い、屋敷の玄関へと行くと、シルフィと、オリビアと、サリィが待っていた。
「ご、ごめん!待たせたな!」
「いえいえ、大丈夫ですよ、シン様、今来たばっかりなので。」
「そうですよ、別に気にしないでくださいね、シン君。」
「そうなのか、分かった、ありがとな!…ん?あれ?なんで、サリィもいるんだ?今日は、初等部休みだろ?」
「そうです!でも、シンお兄ちゃんたちを、お出迎えしたくて。」
「そうなのか、ありがとう。」
俺は、そう言って、サリィ頭を撫でてあげる。
「えへへ~、シンお兄ちゃんの、ナデナデは、すごい気持ちいいです!」
そうなのか?自分でやっているから、よく分からないな。
「シン様、そろそろ出ないと遅刻しますよ。」
「おっと、それは、いけないな。んじゃ、行くか!」
そう言って、ドアを開けた。
「シンお兄ちゃん、シルフィお姉ちゃん、オリビアお姉ちゃん、行ってらっしゃいです!」
「「「行ってきます!」」」
俺たちは、そう言って、学園に向かった。
屋敷を出てから、10分程度、俺たちは、学園に着き、自分たちの教室に向かった。
「みんな、おはよう。」
俺は、教室に入り、挨拶をした。
「やぁ、シン、おはよう。」
最初に挨拶を返したのは、ケインだ。
「「「おはよう。」」」
それから、みんな、挨拶を返してくれた。
みんな、思い思いに動き、色々と喋っていた。
それから、数分後、ベイル先生が来た。
「やぁ!みんな!今日は、午前は、学園案内をして、午後からは、実技の授業だ!気合入れていけよ!」
ベイル先生が、そう言うと、みんな、「はい!」と気合いのこもった挨拶をした。
そして、午前の、学園の案内は、1時間ほど、先生と回り、残りの時間は、自由に学園を回った。
学園を回って思ったことは、学園を見た時から思っていたけど、とにかく広い!学園の中に、教室が、少なくとも、100室くらいあった。グラウンドも、50個くらいは、あった。
今は、昼飯を学食で食べている。
「ここって、すげぇでかいんだな。」
「ここは、世界で、最も魔法に力を入れている学園なので、設備が整っているのですよ。」
「へ~、そうなのか、さすが、シルフィだな!」
そう言うと、シルフィは、顔を少し赤らめた。
それから、食事を終え、昼からの、実技の授業が、始まった。
「それじゃ、今日は、みんなが、どれくらいできるか見る!みんな、あの的に向かって魔法を放ってくれ!それじゃ、最初は、トムからだ!」
「はい!」
そう言って、トムは、前へ出た。
「中級風魔法!【ウィンドアロー】!!」
トムが、そう詠唱すると、1本の風の矢が、的の中心を貫いた。
「なかなか、やるな。よし!次!」
それから、次々と、魔法を放っていった。
「それじゃ、最後に、シン!」
「はい!」
俺は、そう言って、前へ出た。
確か、受験の時は、火魔法で的を壊したから、今度は、土魔法でいくか。
初級土魔法【アースショット】
俺は、それを、心の中で思うと、五つの土の塊が出てきた。それが、的に当たると、的は、粉々になっていた。
「お、おい、なんだ、それは、無詠唱で、その威力って、化け物か!?」
ベイル先生から、化け物か扱いされてしまった。
「ち、違いますよ!これくらいは、普通です!」
俺は、そう言った。そして、周りを見ると、シルフィと、オリビア以外のみんなは、口を開け、呆然としていた。
「よし!よく分かった!お前が、異常な奴だとな!!」
酷い!ベイル先生、もうちょいオブラートに包みましょうよ。俺も、少しは、自覚があるんですから!傷つきますよ?
「確かに、昨日土魔法が得意と言ってたけど……」
「これは、異常すぎるだろ。」
周りからは、そんな声が漏れる。
やべぇ、みんなを怖がらせてしまったかな?これからのクラスメイトなのに、今から怖がられては、俺も嫌だ。ここは、どうにかしないと。
でも、どうすればいい?………思いつかねぇ。
「皆さん!何を怖がっているのですか?」
俺が、色々考えている時に、シルフィが、みんなに声をかけた。
「皆さんは、魔法の腕をもっと上げるために、この魔法学園に入ったのでは、ありませんか?それなら、シン様は、とても、いいお手本では、ありませんか!?」
そう言って、シルフィは、肩で息をした。よほど、頑張って、俺への恐怖心をなくそうとしてくれたんだな。
「……確かに、言われてみれば、そうだな。俺たちのすぐ側に、お手本となる人がいるのに、それを怖がっては、いけないな!シン!ごめん!さっきは、怖がってしまって!」
ケインは、そう言って、頭を下げた。
「そうだよね。シルフィの言う通りよね!ごめんね、シン君!」
メインも、頭を下げた。
「「「ごめんなさい!!」」」
それから、みんなも頭を下げた。
正直ここまでされると、すごい照れる。
「あー、なんだ、別にいいよ。怖がられているのは、慣れてるし、だから、別に気にすんな!」
そう言うと、みんな、頭を上げた。
「ありがとな、シン。」
「いいよ別に。よし!みんな、授業に戻ろうぜ!ベイル先生も、退屈にしていると思う…か…ら…?ベイル先生!どうしたんですか!?」
俺が、ベイル先生の、方を見ると、ベイル先生は、涙を流しながら、俺らを見ていた。
「うぅ……みんな、良い奴だな……」
ベイル先生は、そう言って、涙を拭いた。
「よし!みんな、授業に戻るぞ!」
そして、また、実技の授業が続いた。
それから、2時間程度で、授業が終わった。なんか、ものすごく、時間が流れるのが、早く感じた。それほど、楽しかったのだ!
「やっぱり、シンってすげぇな。どうしたら、そんなに上手く魔法が使えるんだ?」
「ん~、コツかな?俺も、最初の時は、上手くいかなかったからな。」
「そうなんだな、やっぱり、修行あるのみなんだな!」
「そうだな、何事にも、修行で、努力を積み重ねのは、必要だろう。」
「よし!それじゃ、明日からの授業も頑張るか!!」
そう言って、俺たちは、下校して行った。
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