世界最強が転生時にさらに強くなったそうです
魔法学園編 本戦1日目
本戦は、予選と違い屋外でやる。それは、雨でも構わない。どんな場合でもやるという。
だが今日は、とても天気が良く風も吹いていて最高の日と言える。
そして今から本戦第一回戦が始まる。
1日目は、全部の初戦しか行わないため、今日は、1回しか試合がない。
試合と試合の間に30分くらい時間をとるので俺の第三試合は、試合する時間も考えて後1時間半後くらいで試合かな。
だいぶ暇だ。
シルフィたちもこっちに来るには後30分くらいかかると言っていた。
まぁとりあえず部屋でゴロゴロするのはもったいないし、外に出てみるか。
外に出るとお祭りみたいに屋台がいっぱい出ていた。
「へぇ、結構楽しそうだな。」
ちょうど第一回戦が始まるこのなので人もそれほど多くない。
俺は、一つ一つの屋台を見て時間を潰していた。
ん?あいつは、昨日俺に異様なオーラを出していた奴だ。
そいつは、俺の横を通り過ぎる時にこう言った。
「決勝戦、楽しみに待っている。」
そう言ってどこかへ行ってしまった。
それから10分後、高等部の全校生徒が集まった。
俺は、校長のもとへ行き挨拶をした。
「校長先生、わざわざ来てくれてありがとうございます。」
「シン、頑張ってくれよ試合。」
「はい!精一杯頑張り優勝を目指します!それでは俺は、ここで。」
俺は、そう言ってその場を離れた。
「あ!シン様!」
声のした方を向くとそこには、Sクラスのみんながいた。
「よう、シン!緊張してないか?」
ケインは、おふざけ程度にそう言った。
「これくらいで緊張なんかしないぞ。」
俺は、そう言い返した。
「シン君なんで、そんなに平気でいられるんですか?私なんて応援だけで緊張します!」
オリビアは、そう言って震えていた。
「まぁ、こういうの結構経験があるかな。それにいつもは、魔物と命のやり取りをしているんだ。それに比べたら余裕だよ。」
「シン様は、すごいです!」
みんなシルフィの言葉に頷いている。
「まぁ、とりあえず応援ありがとな。絶対に優勝するから見ててくれよ!」
俺は、そう言った。
「「「頑張って!!」」」
みんなもそう言ってくれた。
「あ!そろそろ行くな。応援よろしく。」
そう言って去ろうのしたら、シルフィからストップがかかった。
「シン様、頑張ってくださいね。ちゅっ。」
そう言ってシルフィは、キスをしてくれた。
「「おおー!!!」」
みんな顔を真っ赤にして叫んだ。
「シルフィありがと、じゃ行ってくるよ。」
そう言って俺は、駆けた。
「私もあれくらいしなくちゃいけないな。」
オリビアは、そう言って悔やんでいた。
それから第三試合目が始まる時間になった。
「それでは、第三試合目始まります!」
司会者がそう言って試合に出る人を紹介する。
「右の門から出てくるのは、魔法学園代表のナルカミ シン選手です!!」
おおー!!!
さすがは、世界でも有名な魔法学園。観戦をしているみんなが叫んだ。
「左の門から出てくるのは、A級冒険者のレジル・クルーダー選手です!!」
おおー!!!
A級冒険者も人気があるらしく観戦をしているみんながまた叫ぶ。
でも、俺も冒険者ギルドでちゃんと依頼を受けたりしてA級になっているんだけどな。
俺たちは、舞台に上がりお互いに礼をして試合開始の合図を待つ。
「それでは、試合開始!!!」
その言葉を聞き、相手は俺に向かってきた。
相手は、とても図体がでかく、その体にあった大剣を持って俺の間合いに入るとその大剣を振りかざした。
とても力強い動きだが、遅すぎる。
まぁ、避ける必要は無いから俺は、人差し指1本でその大剣を受け止めた。
「なっ!」
レジルという選手は、俺が指一本で受け止めていたことに驚いていたがすぐに切り替えてもう一度大剣を振りかざした。
だが俺は、そんな遅い攻撃を2度受けてあげるほど優しくない。
「遅せぇんだよ!」
そう言って大剣を躱し、レジルの顔面に蹴りを1発食らわした。軽くね。
レジルは、思いっきり飛ばされて壁に激突した。
「じょ、場外!レジル選手、場外負けです!」
おおー!!!
試合が決着すると観戦しているみんながまたもや叫んだ。
レジルは、気を失ったらしく担架に乗せられて出て行った。
俺も一礼してその場を去った。
俺は、みんなのもとへ行った。
「お疲れ様です、シン様!」
「ああ、応援ありがと。」
「「「お疲れ様~」」」
「すごいなシン。お前、体術もあんなに出来たのか。もう化け物だな。」
ケインは、俺を化け物呼ばわりしてくる。
「でも、本当にすごかったですよ。あんな強そうな人を1発で倒してしまうんですから!」
オリビアは、そう言ってくれた。優しいな。
「オリビア、ありがとな。でも、まだ1回戦だ。あと3回勝たなきゃ優勝は、出来ない。」
「シン様、ファイトです!この調子なら優勝だって余裕ですよ!」
シルフィもそう言って俺を元気づけてくれた。
「シン君、試合が終わっちゃったけどこれからどうするの?私たちは、今から宿屋に行って挨拶をしなくちゃいけないんだけど。」
メインは、これからの予定を言ってくれた。
「そうなのか、第七試合は、見るけどそれまで暇なんだよな。」
「第七試合が気になるのか?」
ケインは、少し気になるように俺に訪ねてきた。
「まぁ、ちょっとな。」
それよりもこれからどうしよう。本当に暇だな。屋台も回ったし、やることが無い。
「まぁ、ここら辺をブラブラしてるよ。」
「ごめんなさいシン様。本当なら私もシン様と同じ施設で良かったのですが。」
シルフィがそんなことを言っている。
いや~、無理だろ~。王家の者をそんじょそこらにある施設に泊まらせるなんて無理だろうな。
「大丈夫だよシルフィ。また明日も会えるんだから。」
「う~、でも、シン様にお休みを言えないのが辛いです。」
俺は、シルフィたちの泊まる宿屋知らないので《ワープ》のスキルが使えない。昨日までは、王城に居たから《ワープ》を使い少しの間だけ会いに行っていた。だからお休みを言っていたけど今回は、言えないのでシルフィがすごい残念そうな顔をしている。
「まぁ、それは仕方が無いね。あ、みんな集まっているみたいだよ。」
「はぅ~、シン様、それではまた明日。」
シルフィは、涙目になりながら手を振って俺のもとを去った。
それから数時間が経ち俺は、第七試合を見ていた。
「右の門から出てくるのは、無名の選手で、飛び入り参加したにも関わらず、とても凄まじい力で相手を圧倒してきたその名は、ドルギース選手です!!」
俺が気になるヤツは、ドルギースと言い試合にもかかわらずフードで顔を隠していた。
ん?ドルギース?どこかで聞いたことがあるような、ないような。ん~、考えても出てこないな。
って、あれ?もう試合終わってるんですけど!?
え?試合開始の合図が鳴ったのってほんの数秒前だよな。しかも相手気絶してるし。
やっべぇ、あいつと闘うのが楽しみだ!
俺は、そう思いながらその場を離れていった。
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