継続は魔力なり《無能魔法が便利魔法に》
新しい家
ヘルマンに無属性魔法を教えた日の夜……。
(最近、家に友達を呼んでいるって本当なの!?)
と、シェリーが念話してきた。
(そうだけど、どうしたの?)
(私も遊びたい!!)
(そんなことを言われても……)
皇帝に言ってくれよ。
(だって、学校に行ってもレオと話すこと出来ないんだもん)
(シェリーは、毎日たくさんの人に囲われてますからね)
(あれ、どうにかならないかな……本当に疲れる。あ~あ、誰か慰めてくれないかな~)
(わかった。わかったけど……皇帝陛下の許可は出るの?)
(それなら、先に聞いて来たわ)
(流石だね……それで?)
(レオ君の家に行くんじゃなくて城に呼びなさいだって)
(なるほど、行けばいいんだね?)
それなら、皇帝も許可を出しそうだ。
俺も簡単に行けるし。
(うん。それと、お父さんも話したことがあるからって言ってた)
(皇帝陛下が話したい事?)
最近の出来事で皇帝と話さないといけないことなんてあったかな~?
(うん。レオの家が見つかったって)
(あ、そういえば褒美で貰えることになってたなー)
男爵を貰った時に貰うことになったんだっけ。
(だから、次の学校が休みの日に来て欲しいって言ってた)
(わかったよ。それじゃあ、次の休みに行くよ)
(うん。待ってるよー)
そして次の休日
俺とリーナは城に向かっている。
「そういえば、レオくんは新しい家を貰ったらそっちに住むしかありませんね」
「あ、そういえばそうだね……」
俺的には、今の実家暮らしのままが楽なんだけどな~
「レオくんと離れないといけないと思うと寂しいです」
「うん、俺も寂しいよ」
だって、これから独りだぜ?
「本当ですか? 嬉しいです! どういう家を貰えるのか楽しみですね」
「楽しみだね。でも、男爵の家ってどのくらいの大きさなのかな?」
「普通の家よりは大きいと思いますよ。なんたって貴族の家なんですから」
「そうだよね。楽しみにしておこう……」
そんな会話をしている中、
リーナが膝の上に乗せているクマのぬいぐるみに見覚えがあって凄く気になってしまった。
「そのぬいぐるみって……」
「これですか? レオくんに造ってもらったマリーです」
「そういえば造った! 元気にしてた?」
思い出した。数ヶ月前に造ったヒーリングベアだ。
そして、クマのぬいぐるみが立ち上がり
「はい。レオ様、元気にしてました」
俺に頭を下げた。
「おお、動くんだった」
そうだ、思い出した!
無駄に戦闘力の高いぬいぐるみだ!
「自分で造っておいて忘れてたのですか?」
「そ、そんなことはないぞ……」
「本当ですか?マリーは私の心の癒しなんです」
そう言ってリーナは、クマのぬいぐるみを抱きしめた。
「そうみたいだね。これは失礼しました」
「うんうん、謝らなくていいですよ。こちらこそ造ってくれてありがとうございました。私、マリーがいるおかげで寂しさが紛れるんです」
「え? 寂しさ?」
いつも明るいリーナが、寂しを感じていたのは想像していなかった。
大丈夫なのだろうか? 心配になってきた……。
「あ、別に大したことじゃないですよ。ただ、偶に故郷が寂しくなってしまうだけです」
「それはそうだよね……」
そうだよ。どうして気がつかなかったんだ……。
慣れ親しんだ土地から離れて暮らしているんだもん……寂しくなるに決まってるじゃん。
「ああ、大丈夫です! そんなに心配しなくても大丈夫ですから!」
「本当に? そういえば、リーナはどんな場所に住んでいたの?」
そういえば、全くリーナの故郷の話を聞いていなかった。
「えっと、緑が豊かで海が見える場所におばあちゃんと住んでいました」
「え? 都会に住んでいなかったの?」
だって、聖女だよ?
国の中心に置いておいた方がいいんじゃないの?
「はい。首都に行くことは年に何回かはありましたけど……」
「そうだったんだ……わかった。いつかリーナを故郷に連れて行ってあげるよ」
「いいですよ……どうせ、もう無理なんですから」
リーナは暗い顔をしながらそう呟いた。
「そんなことないから! 絶対に連れて行くって約束するよ」
決めた。絶対に連れて行ってあげるんだ。
俺には転移があるから頑張れば行けるでしょ?
「わかりました。約束ですよ」
リーナは笑顔で答えた。
「うん、約束」
それから城に到着し、皇帝のいる部屋に案内された。
案内された部屋には、皇帝とシェリーとエリーゼさんがいた。
「やあ、レオ君、久しぶりだね。それに、リアーナちゃん、はじめまして」
まず初めに皇帝が挨拶をした。
「お久しぶりです」
「は、はじめまして」
リーナは初めての皇帝に緊張しているようだ
「それじゃあ、さっそくレオ君の家の説明を始めるよ。エリーゼ、よろしく」
「わかりました」
返事をしてエリーゼさんが説明を始めた。
「まず、レオくんに渡す屋敷は十年前まで帝国で一番の大富豪が持ち主であった物です」
「え? なんか凄そう。でも、その大富豪はどうしたんですか?」
「その人は、帝都内にあるもっと大きな屋敷に住んでいますよ」
「あ、そうなんだ。てっきり倒産とかしたのかと思いました」
「そんなことないです。今も帝国一の金持ちですよ」
「そんな人が元々持っていた家って凄そうですね」
「凄いですよ。とりあえず今からその家を見に行きますよ」
「今から?」
俺はシェリーの方を向いた。
なぜなら、今日はシェリーと遊ぶ約束で来たからだ。
それにシェリーはニコッと笑った。
「気にしなくて大丈夫よ。一緒に行く許可は貰っているから」
「許可が出た?」
皇帝が許可を出したのか?
俺は疑問に思い皇帝の方に顔を向けた。
「最近、学校で苦労しているだろうからな。息抜きさせてあげないと可哀そうだと思ってな。エリーゼが付いていれば心配はないだろうよ」
「なるほど……」
「それじゃあ、早く行くわよ」
シェリーはウキウキしていた。
「わかったよ……」
元気だな……。
「あ、待って私もビリーを連れて行く」
リーナが持っていたぬいぐるみを指さしてからシェリーは走って行った。
それからシェリーの部屋に寄ってから馬車に乗った。
「シェリーもそのぬいぐるみを大事にしてくれてたんだね……」
ぬいぐるみを抱きしめているシェリーを見ながら俺は苦笑いをした。
「もちろんよ。ビリーといると癒されるの」
「そ、そうなんだ……」
そういえばそういうスキルを持っていたな……。
「マリーとベリーが相談に乗ってくれたりするの?」
「うん、乗ってくれる」
「はい、乗ってくれます」
「なるほど……」
リーナの悩みもそうだが、
シェリーが毎日あんだけ囲まれていても、
学校が嫌いにならないのはこのぬいぐるみのおかげなのかもしれないな……。
本当に、ぬいぐるみ様々だな。
忘れててごめん。
「話の途中でごめんなさい。そのぬいぐるみってどういう物なのですか? 見た目は凄く可愛いけどそんなに凄い物なのですか?」
エリーゼさんが俺たちの会話が余りにも気になったのか聞いてきた。
「そうだよ。ビリー、挨拶してみて」
シェリーがぬいぐるみを立たせた。
「どうもはじめまして、姫様の専属カウンセラーのビリーです」
律儀に自己紹介をしてお辞儀をした。
「う、動いて喋った?」
いつも冷静なエリーゼさんが驚いた顔をしていた。
「これは、僕が創造魔法で造ったゴーレムみたいな物です」
「さ、流石ですね……いろいろ聞いてはいましたけど……実際に見ると……創造魔法は信じられない程凄いですね」
「そ、そうですかね?」
そこまで言われると照れるな……。
「普通、ゴーレムはこんな自由な行動は出来ないし、会話することだってできないですよ」
「そ、そうなんだ……」
「そうですよ……あ、もうすぐ着きますよ」
もう?
「思っていたより城に近いね。今住んでいる家と城のちょうど中間くらいかな?」
到着して、馬車から降りてみると……。
そこには公爵の家には敵わないが、噴水のある庭付きで十分立派な屋敷があった。
しかも、家の見た目も綺麗で全く問題ない。
「思っていたより全然大きい!」
男爵の家ってこんな広いの?
「それは良ったわね。さっそく中に入るわよ」
シェリーが急かす。
エリーゼさんが家の鍵を開けた。
ドアを開けて中を覗くと
家具とかは一切ないので寂しい雰囲気が漂っているが、玄関からの眺めが素晴らしい。
まず、入って正面には大きな階段があり2階と吹き抜けになっている。
そして、内装には凄く凝った彫刻が施されていた。
「これは凄い、流石大富豪の家だ」
「こんなに凄い家に住んでいて、新しい家に引っ越すなんて考えられないわ」
「その人は現在、もっと凄い家に住んでいますよ」
「どんだけ金があるんだよ……」
「そうですね。魔法具を売る商売をやっていますけど、この国のほとんどの魔法具がその人の商品です」
「それは凄く儲かっていそう……」
この世界での生活は魔法具が必要不可欠だ。
前世の家電製品みたいな物だな。
その利益を一人で……。
「だからこんな金の無駄遣いが出来るのですよ……と、ここでこんな話をしていても時間の無駄ですから、さっそく部屋の確認をして行きましょう」
それから、1つ1つ部屋を確認して行った。
この家は玄関だけではなく、どの部屋も高級感があふれる内装だった。
そして1番重要な風呂は、とても広い大浴場で俺一人が使うのがもったいない広さだ。
「どう? 気に入った?」
「うん、凄く気に入った」
俺にはもったいないくらいだな。
「それは良かったです。明日からこの家はレオ君の家だから好きに使っていいですよ」
「好きにか……」
俺は、この家をどう使うか考え始めた……。
(最近、家に友達を呼んでいるって本当なの!?)
と、シェリーが念話してきた。
(そうだけど、どうしたの?)
(私も遊びたい!!)
(そんなことを言われても……)
皇帝に言ってくれよ。
(だって、学校に行ってもレオと話すこと出来ないんだもん)
(シェリーは、毎日たくさんの人に囲われてますからね)
(あれ、どうにかならないかな……本当に疲れる。あ~あ、誰か慰めてくれないかな~)
(わかった。わかったけど……皇帝陛下の許可は出るの?)
(それなら、先に聞いて来たわ)
(流石だね……それで?)
(レオ君の家に行くんじゃなくて城に呼びなさいだって)
(なるほど、行けばいいんだね?)
それなら、皇帝も許可を出しそうだ。
俺も簡単に行けるし。
(うん。それと、お父さんも話したことがあるからって言ってた)
(皇帝陛下が話したい事?)
最近の出来事で皇帝と話さないといけないことなんてあったかな~?
(うん。レオの家が見つかったって)
(あ、そういえば褒美で貰えることになってたなー)
男爵を貰った時に貰うことになったんだっけ。
(だから、次の学校が休みの日に来て欲しいって言ってた)
(わかったよ。それじゃあ、次の休みに行くよ)
(うん。待ってるよー)
そして次の休日
俺とリーナは城に向かっている。
「そういえば、レオくんは新しい家を貰ったらそっちに住むしかありませんね」
「あ、そういえばそうだね……」
俺的には、今の実家暮らしのままが楽なんだけどな~
「レオくんと離れないといけないと思うと寂しいです」
「うん、俺も寂しいよ」
だって、これから独りだぜ?
「本当ですか? 嬉しいです! どういう家を貰えるのか楽しみですね」
「楽しみだね。でも、男爵の家ってどのくらいの大きさなのかな?」
「普通の家よりは大きいと思いますよ。なんたって貴族の家なんですから」
「そうだよね。楽しみにしておこう……」
そんな会話をしている中、
リーナが膝の上に乗せているクマのぬいぐるみに見覚えがあって凄く気になってしまった。
「そのぬいぐるみって……」
「これですか? レオくんに造ってもらったマリーです」
「そういえば造った! 元気にしてた?」
思い出した。数ヶ月前に造ったヒーリングベアだ。
そして、クマのぬいぐるみが立ち上がり
「はい。レオ様、元気にしてました」
俺に頭を下げた。
「おお、動くんだった」
そうだ、思い出した!
無駄に戦闘力の高いぬいぐるみだ!
「自分で造っておいて忘れてたのですか?」
「そ、そんなことはないぞ……」
「本当ですか?マリーは私の心の癒しなんです」
そう言ってリーナは、クマのぬいぐるみを抱きしめた。
「そうみたいだね。これは失礼しました」
「うんうん、謝らなくていいですよ。こちらこそ造ってくれてありがとうございました。私、マリーがいるおかげで寂しさが紛れるんです」
「え? 寂しさ?」
いつも明るいリーナが、寂しを感じていたのは想像していなかった。
大丈夫なのだろうか? 心配になってきた……。
「あ、別に大したことじゃないですよ。ただ、偶に故郷が寂しくなってしまうだけです」
「それはそうだよね……」
そうだよ。どうして気がつかなかったんだ……。
慣れ親しんだ土地から離れて暮らしているんだもん……寂しくなるに決まってるじゃん。
「ああ、大丈夫です! そんなに心配しなくても大丈夫ですから!」
「本当に? そういえば、リーナはどんな場所に住んでいたの?」
そういえば、全くリーナの故郷の話を聞いていなかった。
「えっと、緑が豊かで海が見える場所におばあちゃんと住んでいました」
「え? 都会に住んでいなかったの?」
だって、聖女だよ?
国の中心に置いておいた方がいいんじゃないの?
「はい。首都に行くことは年に何回かはありましたけど……」
「そうだったんだ……わかった。いつかリーナを故郷に連れて行ってあげるよ」
「いいですよ……どうせ、もう無理なんですから」
リーナは暗い顔をしながらそう呟いた。
「そんなことないから! 絶対に連れて行くって約束するよ」
決めた。絶対に連れて行ってあげるんだ。
俺には転移があるから頑張れば行けるでしょ?
「わかりました。約束ですよ」
リーナは笑顔で答えた。
「うん、約束」
それから城に到着し、皇帝のいる部屋に案内された。
案内された部屋には、皇帝とシェリーとエリーゼさんがいた。
「やあ、レオ君、久しぶりだね。それに、リアーナちゃん、はじめまして」
まず初めに皇帝が挨拶をした。
「お久しぶりです」
「は、はじめまして」
リーナは初めての皇帝に緊張しているようだ
「それじゃあ、さっそくレオ君の家の説明を始めるよ。エリーゼ、よろしく」
「わかりました」
返事をしてエリーゼさんが説明を始めた。
「まず、レオくんに渡す屋敷は十年前まで帝国で一番の大富豪が持ち主であった物です」
「え? なんか凄そう。でも、その大富豪はどうしたんですか?」
「その人は、帝都内にあるもっと大きな屋敷に住んでいますよ」
「あ、そうなんだ。てっきり倒産とかしたのかと思いました」
「そんなことないです。今も帝国一の金持ちですよ」
「そんな人が元々持っていた家って凄そうですね」
「凄いですよ。とりあえず今からその家を見に行きますよ」
「今から?」
俺はシェリーの方を向いた。
なぜなら、今日はシェリーと遊ぶ約束で来たからだ。
それにシェリーはニコッと笑った。
「気にしなくて大丈夫よ。一緒に行く許可は貰っているから」
「許可が出た?」
皇帝が許可を出したのか?
俺は疑問に思い皇帝の方に顔を向けた。
「最近、学校で苦労しているだろうからな。息抜きさせてあげないと可哀そうだと思ってな。エリーゼが付いていれば心配はないだろうよ」
「なるほど……」
「それじゃあ、早く行くわよ」
シェリーはウキウキしていた。
「わかったよ……」
元気だな……。
「あ、待って私もビリーを連れて行く」
リーナが持っていたぬいぐるみを指さしてからシェリーは走って行った。
それからシェリーの部屋に寄ってから馬車に乗った。
「シェリーもそのぬいぐるみを大事にしてくれてたんだね……」
ぬいぐるみを抱きしめているシェリーを見ながら俺は苦笑いをした。
「もちろんよ。ビリーといると癒されるの」
「そ、そうなんだ……」
そういえばそういうスキルを持っていたな……。
「マリーとベリーが相談に乗ってくれたりするの?」
「うん、乗ってくれる」
「はい、乗ってくれます」
「なるほど……」
リーナの悩みもそうだが、
シェリーが毎日あんだけ囲まれていても、
学校が嫌いにならないのはこのぬいぐるみのおかげなのかもしれないな……。
本当に、ぬいぐるみ様々だな。
忘れててごめん。
「話の途中でごめんなさい。そのぬいぐるみってどういう物なのですか? 見た目は凄く可愛いけどそんなに凄い物なのですか?」
エリーゼさんが俺たちの会話が余りにも気になったのか聞いてきた。
「そうだよ。ビリー、挨拶してみて」
シェリーがぬいぐるみを立たせた。
「どうもはじめまして、姫様の専属カウンセラーのビリーです」
律儀に自己紹介をしてお辞儀をした。
「う、動いて喋った?」
いつも冷静なエリーゼさんが驚いた顔をしていた。
「これは、僕が創造魔法で造ったゴーレムみたいな物です」
「さ、流石ですね……いろいろ聞いてはいましたけど……実際に見ると……創造魔法は信じられない程凄いですね」
「そ、そうですかね?」
そこまで言われると照れるな……。
「普通、ゴーレムはこんな自由な行動は出来ないし、会話することだってできないですよ」
「そ、そうなんだ……」
「そうですよ……あ、もうすぐ着きますよ」
もう?
「思っていたより城に近いね。今住んでいる家と城のちょうど中間くらいかな?」
到着して、馬車から降りてみると……。
そこには公爵の家には敵わないが、噴水のある庭付きで十分立派な屋敷があった。
しかも、家の見た目も綺麗で全く問題ない。
「思っていたより全然大きい!」
男爵の家ってこんな広いの?
「それは良ったわね。さっそく中に入るわよ」
シェリーが急かす。
エリーゼさんが家の鍵を開けた。
ドアを開けて中を覗くと
家具とかは一切ないので寂しい雰囲気が漂っているが、玄関からの眺めが素晴らしい。
まず、入って正面には大きな階段があり2階と吹き抜けになっている。
そして、内装には凄く凝った彫刻が施されていた。
「これは凄い、流石大富豪の家だ」
「こんなに凄い家に住んでいて、新しい家に引っ越すなんて考えられないわ」
「その人は現在、もっと凄い家に住んでいますよ」
「どんだけ金があるんだよ……」
「そうですね。魔法具を売る商売をやっていますけど、この国のほとんどの魔法具がその人の商品です」
「それは凄く儲かっていそう……」
この世界での生活は魔法具が必要不可欠だ。
前世の家電製品みたいな物だな。
その利益を一人で……。
「だからこんな金の無駄遣いが出来るのですよ……と、ここでこんな話をしていても時間の無駄ですから、さっそく部屋の確認をして行きましょう」
それから、1つ1つ部屋を確認して行った。
この家は玄関だけではなく、どの部屋も高級感があふれる内装だった。
そして1番重要な風呂は、とても広い大浴場で俺一人が使うのがもったいない広さだ。
「どう? 気に入った?」
「うん、凄く気に入った」
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ヒロムっち
面白いです!最近読み始めましたけどハマりました!新しいのも楽しみにしてします!!