クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!

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42話 ラズリの戦闘

「おっ!魔物だ。」

今回は目の前で発生したわけではなく、歩いていたら出会った。

「珍しいですね。ダンジョンの一層ともなればリポップの奪い合いなので、魔物は生まれたら直ぐに狩られてしまうことが多いのですよ。」

そう言えば、今までは魔物が出現する時に居合わせたから、気持ちを切り替えて戦う為の時間があったりしたが、こうゆうふうに突然遭遇すると気付かず奇襲される危険があるな。

考え事をしていると突然頭の上のラズリが飛び降りた。

「ムギュ~!」

ラズリから僕も戦う~。という意思が伝わってきた。

「ラズリ危険だぞ。お前はまだレベル1でステータスも低いんだ。」

それでもラズリの決意は変わらないみたいだ。
元々ラズリのレベルをあげるつもりだったし、僕との訓練で[高位物理耐性]を得てるからなんとかなるだろう。

「ラズリ何かあったら直ぐに助けるからな。」

ラズリの相手は以前に美樹ちゃんが戦ったジャイアントバットだ。
飛んでいて戦いずらい相手だが、ラズリからしてみれば下手にデカイ魔物よりはよっぽど相性がいいかもしれない。

ジャイアントバットはラズリ目掛けて急降下して[噛み付き]をしようとしている。
しかし、[高位物理耐性]をもっているラズリに物理的ダメージはあまり効かないはず。
ジャイアントバットはラズリに[噛み付き]をしたが、驚いたことにラズリは勢い良く飛んできたジャイアントバットをそのまま体に取り込んでしまった。
ジャイアントバットのサイズはラズリより少し小さいくらいでラズリの体から出られそうにない。
ジャイアントバットは十数秒間もがいたあと動かなくなって、消滅してしまった。

ドロップアイテムはキバがでたようだがラズリの体の中にあるな。
するとキバから泡が出てきたと思ったら溶けてしまった。
どうやらラズリはキバをご飯だと思って食べてしまったようだ。

「ラズリ~。アイテムは食べちゃダメだよ。」

おいしかったよ~。とばかりにピョンピョン跳ねながらもどってくる。
そう言えば、ラズリにはいつも僕のご飯分けてあげてたんだけどやけにうれしがっていたな。
もしかして、ラズリは食いしん坊なのか?
てか、キバみたいに硬いものまで溶かして食べてしまうなんて。
取り敢えず今日からご飯は増量してやろう。

「おめでとうございます。ラズリちゃんレベルアップしてるじゃないですか。」


<[高位鑑定]>

名前:ラズリ
種族:スライム
年齢:0才
性別: 
職業:スライム

使役中

level.2

HP:48/48
MP:22/22

筋力値:13
耐久値:35
魔力値:15
魔耐値:42
敏捷値:27

職業スキル
吸収・酸液作成・衝撃吸収・触手操作・硬化・溶かす

スキル
高位状態異常耐性・高位物理耐性・再生


「おー良かったなラズリ。」

「ムギュ~!」

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