クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!

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58話 対虫戦闘

「はー!もう。本当に話通じないんだから。普通に考えて自分が邪険にされているって分からないもんかね。」

「なかなか強引ではあったけど沙耶さんありがとう。でも大丈夫なの?あの勇義にあんな言い方したらクラスの中での生活がしにくくなるかもしれないよ。」

「いいのよこのくらい大丈夫。それに夏蓮と美月とパーティーを組んでダンジョン探索する方が大切だから。」

「ありがとう沙耶ちゃん。私ももう話が通じないからどう対応していいか悩んでだからホントに助かったよ。」

「まあ、あんだけ毎日愚痴を聞いてたら何とかしてやりたくなるもんでしょ?友達なんだから。」

まあ、とりあえずこれで勇義のことは気にしなくてもいいか。
勇義の方を見てみるが、美樹のことを気にはしているものの今の所は強引にパーティーに誘ってくるような様子はない。

「じゃ、気を取り直して戦闘に備えましょ。」

魔物の出現を待ち始めて5分後、メリスタダンジョン3層の初めての魔物が出現した。
現れたのはビッグゴロンという魔物で、ステータスを見る限り耐久値極振りなステータスで耐久値が150は有る。そのため他の基礎ステータス値はとてつもなく低い。
見た目はまんまダンゴムシだけど、サイズがデカイ全長は3mは有りそうな大きさだ。昔からよく金曜日の9時に地上波で放送してた日本の某長編アニメに出てくる虫にそっくりな感じだ。
沢山の足や緑色の体液などのせいクラスの皆、特に女子は気持ち悪がっていたが、勇義がビッグゴロンに強い一撃を加えると続けざまにクラスメイトの男子の一部が攻撃を加えていき、ビッグゴロンを倒した。

「少し気持ち悪いかもしれないけど、強さ自体は硬いだけで大したことない。皆頑張ろうよ!」

勇義の方を見ていると勇義がどや顔でこっちを見てくる。
どうやら美樹ちゃんに強さアピールをしているようだ。けれど美樹ちゃんは戦闘が終わったあとすぐに沙耶さんと話をし始めていて気付いていない。
勇義も何秒かどや顔をしていたが美樹ちゃんが見てないのに気付いたら皆の輪の中に帰っていった。

3層最初の戦闘が終わったあとは、クラスの中でも気持ち悪いけど頑張って倒そうという空気になった。
僕達のパーティーは、僕は虫は基本的に大丈夫だし、美樹ちゃんも沙耶さんも相手なんだから虫だろうがなんだろうと倒すしかないという考え方をしてたので虫系の魔物との戦闘に支障が出ることは無さそうだ。
まあ、昨日戦ったゴブリンに比べたら全然抵抗を感じないしね。

「まあ、私達もどんな魔物が現れても対応出来るようにしてようよ。」

「そうだね。虫系統の魔物が出現するなら、僕と沙耶さんは積極的に関節部分を攻撃して、美樹ちゃんは火魔法を積極的に使っていこうか。あとは出現した魔物の種類によって臨機応変に対応するようにしよう。」

僕達が作戦会議をし終わると都合よく魔物がスポーンした。
現れたのはカマキリのような見た目の魔物だ。



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