クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!

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125話 新戦闘

「右からデストロイベアレベル72来ます!リリアお願い!」

「任せてください。」

「次は左奥からキリングマンティスレベル68!ニキス頼む。」

「承知しましたマスター。」

今は、忘れて……ゲフンゲフン、忙しくて出来ていなかった約束を果たしに島の中心にある世界樹に向かって歩いている。
そもそも世界樹目指して歩いたのはこれが始めてではない。
実際は2ヶ月ちょっと前にも同じように島の中心を目指して歩いたことがあるのだ。
しかし、島の中心部に近付くにつれて魔物のレベルが少しずつ上がり、魔物の密度も増えてきた為断念して、力を着けてから行こうということになった。

僕もさっきは二人に軽く指示をしていたが、僕達のパーティーは脳筋パーティーでほとんど陣形は意味無いんだけよなぁ~。
多少は陣形の意味も有るけど正直誤差の範囲って感じか。
僕達よりも遥かに格上の敵と戦うときは連携も必要になってくると思うし、それを見越して指示を出しているわけだけど……。

「ふぅ~。結構強めの魔物も増えてきましたね。」

「ですけど、リリ姉と私の敵にはなりえませんでした。」

いつの間に戦闘は終わっていた。
リリアは熊の攻撃を悠々と交わして反撃、熊の方はHPも高くて耐久力も高かったが、なすすべもなくHPを減らしていき絶命した。

リリアはあの日ステータスが変わった同時に職業も元の魔法拳闘師から魔法剣士に変わっていた。
しかし、リリアさんは元々冒険者を始めた当初は、剣がかっこよくて好きだが、重くて持てないから短剣使いをしていたと言っていた。
その辺の関係もあるのか、「折角職業も変わってステータスも初期化してしまったので、昔は諦めた道に進んで見るのも面白いかもしれません。」と言って剣術を鍛え始めた。
僕との訓練の為にちょこちょこ拳闘師の技を使うため、今でも拳闘師の技は使えるが戦闘では剣術をメインで使っている。

そして、ニキスは[影移動]という魔法で影に潜り、敵の背後に出て首を斬り落としていた。
ニキスにはその小さい体や高い敏捷値や攻撃力を生かしての攻撃だ。
1対多数の戦闘は得意でないが、1対1の戦いなら一番早く戦闘を終わらす事が出来る。
逆にラズリ何かは1対多数の戦いが得意なスキル構成だな。

因みに二人の武器はそれぞれジャイアントゴブリンの大太刀・と護身用ナイフを母材にして、僕の[アイテム創造]で新たに創った武器を使っている正直元々の母材が大したことないからあまり強く武器では無いが、この無人島には鍛冶師なんて当然居ないし仕方ないだろう。
逆に僕とラズリは武器を使う戦闘はしないから武器無い。
お!結構世界樹が近いな。

「そろそろ世界樹に着きそうですね。」

「それにしても、謎の女性の声ですが…………。この島の私達以外の人間が居るとは思えませんが…………。無論美月様の話を疑っているわけではありませんが…………。」

そう。あのときの声僕以外に聞こえていなかったようで、他の三人は僕からあのときの話を伝えている。

「まあ、着けば分かるでしょ。」

「そうですね。ですが、この島は高レベル魔物だらけの超危険地帯です。そんな島の中で生活している存在が居るならかなりの実力者になると思います。警戒は怠らない方が良いと思います。」

「私もマスターを守ります!」「ムギ!」

「じゃあもし、何かあった時はよろしく頼むよ。まあ、助けてくれたみたいだし敵対することにならないはずだと思うけど。」

目の前の木を抜けると奥に大きな木が見える。

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