クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!

白狼

1話 始まり

 俺、ひいらぎ 竜斗りゅうとはもう、毎日生きるのが辛かった。
 毎日毎日、学校のクラスメイトと教師からいじめを受け家でもいじめを受けていた。
 俺はもう、生きるのが辛い。
 そう思いながら教室に入った。
 そして、俺の姿をクラスメイトの1人神崎かんざき 直樹なおきが見ると俺のほうへ寄ってきた。
「おはよう、柊。早速だけどジュース買って来い。いいよな?」
 神崎がそう言うと周りから「じゃあ俺も」という声が多数上がった。
 俺は、毎日毎日このためにバイトをして稼いでいる。
 もし断れば何をされるかわからないから。
 だから毎日俺は、こいつらの命令聞いている。
 俺は、すぐに教室から出て自販機に行き人数分のジュースを買って戻ってきた。
「遅せぇよ!何してたんだよ、こののろまが!」
 神崎は、俺の腹を思いっきり蹴った。
「うっ!」
 俺は、痛みに耐えられず床に膝をつき嗚咽を吐く。
 そして一緒にジュースも散らばす。
「はぁ、汚ぇな。」
 神崎は、床に落ちたジュースを拾い上げ飲み干す。
 周りも俺に何も言わずにジュースを取って飲んでいく。
「柊君!大丈夫!?」
 教室のドアが開き俺が倒れていることに気がついてよってきてくれたのは、白井しらい 姫乃ひめのだった。
 白井は、学園で1番の美少女で、ほぼ毎日告白されるという程だった。
 何故か白井は、前から俺のことをずっと気にしてくれている。
 だけど、俺はそんなことをする白井を避けてきた。
 理由は簡単だ。
 もしかしたら白井がいじめを受ける対象になるかもしれないからだ。
「別に大丈夫だ。そろそろ席につかないとチャイムがなるぞ。」
「う、うん、そうだね。でも、本当に痛かったら言ってね?」
 そう言うと白井は、自分の席に向かった。
 俺も自分の席に着こうとした。
 だけど、そこには俺の机がなかった。
「柊、お前の机邪魔だったからグランドに捨てておいたぞ。」
 神崎は、まるで悪魔みたいな笑顔でそう言ってきた。
 俺は、何も言わずに教室から出りグランドにある机を取りに行った。
 取りに行く途中、チャイムがなり朝のホームルームに遅刻することが決定した。
 そしてそこでまた、先生からいじられ、クラスメイトたちからもいじられる。
 本当に生きるのが辛いな。
 俺は、自分の机を取り、教室まで運ぶと先生からいじられそうになった。
 だけど、先生が喋ろうとした瞬間、眩い光が教室を覆った。
 そして、光が収まり目を開けるとそこは、教室ではなく、白い空間に俺1人・・だけいた。
 だけど、すぐにおじいさんらしき人が空中からゆっくりと降りてきた。
「やぁ、柊 龍斗君。ごめんね、急にこんなところに連れてきてしまって。」
 そのおじいさんは、手を合わせてごめんねポーズをとる。
 ってか、ごめんねって言われたのって生まれて初めてじゃないか?
「い、いえ、別に大丈夫です。ところであなたは、誰なんですか?」
「ほう、竜斗君は、肝が据わっているね。ワシは、君たちの世界で言う神だよ。それも全ての神の頂点に立つ絶対神と呼ばれる者だ。」
「それってすごくえらい人ってことですよね?すいません!頭が高すぎました!」
 俺は、すぐさま土下座の姿勢になった。
「いやいやいや、別にそんなことはしなくていいよ!それよりもわしの話を聞いておくれ。」
「はい、分かりました。」
 俺は、正座のまま絶対神様の話を聞き始めた。
 そして、その話を簡単にするとこうだ。
 1つ目は、俺は、今から異世界へと転移するらしい。だけどクラスメイトと一緒に。
 2つ目は、異世界で死ぬことがないようにチート能力を貰えるらしい。
 3つ目は、異世界に行き、魔王を倒してほしいらしい。
 4つ目は、クラスのみんなもこの話を聞いていて俺は、最後らしい。
「さて、話は終わったから早速チート能力をあげたいと思う。チート能力は、君にあったオリジナルなものだから誰も持っていないからの。それじゃほれっ!」
 絶対神様は、杖を振ると俺の体が薄く光った。
「うむ、出来たぞ。それじゃ、異世界でも頑張っておくれよ!それじゃあのぉ!」
 そして、また眩い光がこの空間全体を襲った。
 はぁ、せっかくの異世界なのにあいつらと一緒なのか。嫌だな。










 初めましての人は初めまして。
 この話は、「世界最強が転生時にさらに強くなったそうです」と並行して書くので投稿ペースが遅いかもしれません。
 その辺は、ご了承ください。

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コメント

  • ノーネイム

    学校生活と転移の融合が面白くて最高でした!

    0
  • そらの@

    異世界に転生する小説は多いけど、1人やその場にいた友達と数人ではなくクラス単位での転生は設定として珍しく面白い。クラス単位で転生し主人公のいじめられっこがすば抜けて能力がチートで大きく立場の逆転、他のクラスメイトの立ち位置の変化も気になる。

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  • ノベルバユーザー602604

    面白いですね。

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  • ノベルバユーザー602526

    学校生活の物語好きで没頭して読ませてもらいました。

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  • ノベルバユーザー602508

    ランキングから読ませてもらいました。

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