クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!
18話 解決
………は!?
何言ってんの、こいつ!?
「な、何ですって!?」
「ち、違うんです!!斉藤が嘘を吐いてるだけです!!!」
「え?え?」
ルーシさんは、この状況に混乱している。
「なぁ、みんな!柊がこの騒動を起こしたんだよな!!」
斉藤がそう言うとクラスの奴らが顔を見合わせ「そうだ、そうだーー!!!」と、みんなで言ってくる!
「おい!てめぇらは、遅れてきて何もしてないだろうが!!!」
「何を言うんだ、僕たちは、すぐに来てみんなを助けたじゃないか!!変なことを言わないでくれるか?」
お、おい、こいつ何言ってんの?
「ひ、柊様、それは本当ですか?」
「違いますよ!!てめぇらも変な事言うのやめろよ!!!」
「僕たちは、嘘なんかついていません!!ルーシさん!僕たちを信じてください!!」
「………」
ルーシさんは、周りの状況を確認している。
「……ん?シェレール、あなた何をしているのですか?」
ルーシさんは、この場にシェレールさんがいることに気づきシェレールさんに問う。
だが、それに応えたものは、シェレールさんではなくて斉藤だった。
「シェレールさんは、柊がここに連れてきました!!シェレールさんをここに連れてきて危険に晒したんです!!」
「それは本当ですか?シェレール。」
「ち、違いますよ!私がついて行きたいって言いました!逆に柊さんは、私の動向を止めることまでしました!!」
シェレールさんは、俺の無実を証明してくれる。
「柊様、1ついいですか?」
「はい、なんでしょう?」
「柊様は、この場を1人で収めたのでますか?」
「いいえ、違います。シェレールさんや騎士団の人たちも手伝ってくれました。」
「そうですか。騎士団の皆さんもそれは本当ですか?」
「はい、本当のことです。我々が魔物たちに苦戦している時に柊様とシェレール様が来てくださいました。」
「そうですか、分かりました。」
そこまで聞くとルーシさんは、俺の方を向いた。
「柊様、この度は私たちを魔物から助けていただきありがとうございました。私から御礼申し上げます。」
「いえいえ、当たり前のことをしたまでてすよ。」
「そ、そんな!ルーシさん!僕が嘘をついたと言っているのですか!?」
「すいません、斉藤様。今回の騒動、状況を見ても柊様がやったようには私には見えなかったので。もし、勇者様方の中で仲間割れをしているのでしたらしっかりとお話をして解決してください。それでは私は、これで。」
「あ、ちょっと!」
ルーシさんは、王城の方でと戻っていった。
「………」
斉藤は、俯いたままずっと黙っている。
「柊さん、けが人の手当は終わりました。」
「柊君、けが人の手当は終わったよ!」
「そうか、二人ともありがとう。」
シェレールさんと白井は、治療が終わったようで俺のところまで来た。
「クソっ!みんな、もう帰ろうぜ!!斉藤もボサっとしてないで帰ろうぜ!!」
そしてクラスの中から声を上げたのは、神崎だった。
「あ、ああ、そうだな。悪い。」
斉藤は、クラスの人たちの元へ戻っていき、みんな帰っていった。
帰り際、何人かは俺のことを睨んでいた。
「それじゃ俺たちも戻ろうか。」
「そうですね。私は、そこまでないですけど柊さんは、だいぶ汚れていますからね。早く帰ってお風呂に入りましょうか。」
俺の服は、魔物の血ですごい汚れていた。
はぁ、結構気に入っていた服なんだけどな。
「あ、それよりも白井は、良かったのか?みんなと距離を置かれるかもしれないぞ?」
「大丈夫だよ。私には、綾瀬ちゃんがいるからね。」
白井の言う綾瀬とは、白井が幼稚園からの幼なじみらしくすごい仲がいい。
綾瀬は、少しだけだが俺にも話しかけてくれたことはある。
「ああ、あいつなら白井に距離をおこうとはしないだろうな。」
「うん!」
俺たちは、そんな話をしながら王城へ戻った。
「ふわぁ~、気持ちいいわ~。」
俺は、王城に戻りすぐに風呂に入った。
「はぁ、個室の風呂があって良かったわ。大浴場もあるみたいだけどあんな奴らと風呂なんかに入りたくないもんな。」
今日は、本当に疲れた。
魔物の相手よりも斉藤たちの相手をする方がよっぽど疲れるわ。
それにしてもなんで急に魔物が王城の庭なんかに出現したんだろう?
外からもし魔物がこちらに来たにしてもすぐに報告が入るはずだ。
それに外から入られたら街は、崩壊したようなもんだろうな。
だが、窓からチラッと外を見たがなんの被害もなかった。
そうなると魔物は、外からではなく急にこの場所まで現れた、ということになる。
俺が考えられるのは、ただ一つだけだな。
誰かがこの場所に大量の魔物を召喚した。
それぐらいしか思いつかないな。
「まぁ、俺一人で考えてもしょうがないな。今度シェレールさんと話し合ってみようかな。」
俺は、そこまで言うと風呂から上がった。
「ふぅ、サッパリした。」
俺は、部屋にいても暇だから少し髪が濡れたまま外に出た。
そして、ふとさっきまで魔物がいた場所見る。
「………」
そこには、まだ片付けられていない人の死体が山のようにあった。
俺のスキルに蘇生というスキルがあるもののやはり死んだ人間を生き返すのはそう簡単に出来ることじゃない。
俺は、その場にいても何もすることがないので他の場所へと向かった。
「あら、柊様。」
俺は、声のした方を向くとそこには、メイド姿のココがいた。
ココは、俺に少しでも仕えるようになるためにここでメイド特訓中だ。
「ああ、ココか。何してるんだ?」
ココは、たくさんの食器を持っていた。
「今は、食器の整理をしていまして。」
「そうか、なら手伝うよ。」
「え!?いえ、ダメですよ。柊様のお手を煩わせるわけにはいきませんので。」
「いいからいいから。何もすることなくて暇だったんだよ。」
俺は、そう言って少し強引にココの持っている食器を半分取った。
「あ、もう、柊様ったら!」
「お、怒った顔可愛いじゃないか。」
「っ!!」
俺が可愛いと言うとココの顔が一瞬で赤く染った。
「な、何ですか!急に!か、可愛いって。」
あはは、慌ててる顔も可愛いな。
と、声には出さないでおいた。
さすがにまた言うと怒られてしまいそうだからな。
「で、これどこにはこれどこに運べばいいんだ?」
「あ、えっとあの奥にある倉庫にしまって欲しいと言われました。」
「分かった。それじゃ早く終わらせるか。」
「はい、そうですね。」
俺たちは、倉庫まで行きたくさんの食器を丁寧に直した。
「結構時間かかったな。」
「はい、そうですね。」
「これ、俺がいなかったらもっと時間がかかっていただろうな。」
「はい、ありがとうございました、柊様。」
「もし、なんか大変なことがあったら俺に言ってくれ。俺が力になれそうなことならすぐに助けてやるからな。」
「は、はい、ありがとうございます!」
「おーい!ココちゃーん!ちょっとこちに来て手伝ってくれませんか?」
「あ、はーい。すいません、呼ばれたので私は、ここで。」
「ああ、頑張れよ!」
ココは、小走りで呼ばれた方まで行った。
そろそろ夕食の時間かな?
俺は、ゆっくりと歩いて食堂まで行った。
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ノーベル
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ノベルバユーザー454268
「神級精霊!?」ってレア度に驚いてたのに、今や王城のメイド。
一気にモブに埋もれた感。。。
ノベルバユーザー394210
妃、ナイス
ちゃんまん
いや、さっさと城でていけよ。チートなんだから冒険者にでもなればいいだろ。
ノベルバユーザー257274
今さらながらココって犬みたいな名前だな