クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!

白狼

47話 楽しい

「本当にありがとうございました。こんなにお金をもらったり服も買って下さり感謝仕切れません。」
「いえいえ、いいんですよ。」
 俺たちが奴隷の人たちを助けた翌日、みんなはさっそく自分の街に帰るための馬車に乗ろうとしていた。
「ほら、早く行かないと乗り遅れるぞ。」
 俺がそう言うとみんな少し慌てた様子で俺たちに頭を下げた。
「いつか、必ずいつかお礼をしに行きますので!それでは。」
 そう言ってみんなは、馬車に乗り込んだ。
 俺たちは、その馬車が見えなくなるまでずっと見ていた。
「さて、それじゃ俺たちもそろそろ出るか。リル、どこか行ってみたいところあるか?」
 俺は、そうリルに尋ねた。
「ん〜、大きな街に行ってみたいです!」
「大きな街か、ここから1番近いとなるとどこかな?」
「ここからですと私たちがいた王都、ガイシス王都でしょうか。」
「あ〜、確かにあそこが1番近いな。でもなぁ、さすがにあそこに戻る訳には行かないだろ。」
「そうですね。」
 他に大きな街か。ルーグ王国にも行けないだろ。
 俺は、ここら辺の地理に詳しくないからな。
「あ!そうでした!」
「ん?どこがいいとこあった?」
「はい、ガイシス王都の奥の方にある街です。さすがに王都みたいに大きくはないですがあそこなら十分楽しめるはずですよ。」
「よし、それならそこに行くか。あ、移動はどうする?俺のスキル、転移を使ってガイシス王都の近くまで行ってから自動車に乗るか?」
「そうですね、そちらの方が早く着きますしね。」
「なら、それで行くか。それじゃみんな手を繋いで。」
 俺は、みんなが手を繋いだことを確認してスキル、転移を使ってガイシス王都の近くまで移動した。
「それじゃ今から自動車を出すから少し離れていてくれ。」
「ん?自動車ってなんです?」
「ふふっ、たぶんリルさん驚きますよ。」
 リルは、期待した目で俺を見つめている。
 俺はそんな目を少し気にしながら、アイテムボックスから自動車をだした。
「ほわぁ〜、な、なんですか、これ!?大きいです!」
 俺の予想通り、いや、それ以上に驚いている。
「ほら、早く乗るぞ。」
「はいです!」
 リルは、少し楽しそうに自動車に乗り込んだ。乗り込んでからまたさらに驚いたのは言うまでもない。
 ここで補足説明をしておく。
 リルにはちゃんとシェレールさんの本来の姿が見えている。
 以上、補足説明。
 俺は、目的地を設定して出発する。
「う、動いたです!?わぁ!すごいです!速いです!」
 リルは、すごい楽しそうにいろいろと言っている。
 こういうのを見ると旅に連れてきてよかったなって、改めて思うことが出来る。
 これじゃ、街に着くまでにはしゃぎ疲れるんじゃないか?
 まぁ、いいか楽しいなら。
「リルは、可愛いなぁ。」
 俺は、不意にそう呟いた。
 その瞬間、楽しそうな雰囲気だったのが一瞬で無くなったような気がした。
「竜斗、あなたってもしかしてロリコンなの?」
「は、はぁ!?俺がロリコン!?」
 ユイはいきなり何を言っているのだろうか。
 それにこの世界ってロリコンって言葉があったんだな。
「柊君は、昔から子供が大好きだったもんね!小さい子が大好きだったもんね!」
 白井もなにか訳の分からないことを言い出した。
「たしかに子供は好きだけどそれが小さい子が好きってことにはならないぞ?」
「私もまだ15ですよ!柊さんとの歳の差は2歳もあるんです。」
 シェレールさんもおかしなことを言い始めた。
 なんなんだ、急に。みんなおかしなことを言い始めたぞ。
「柊お兄ちゃん。」
 俺がみんなの言動を不思議に思っているとリルが俺の服の袖を引っ張りながらそう言った。
「ん?どうしたんだ?」
「柊お兄ちゃん、私の事好きです?」
「っ!!」
 リルは、上目遣いでそう言ってきた。
 俺は、その可愛さに心臓を突き抜かれたようなそんなものを感じた。
「あ、ああ!好きだよ!大好きだよ!」
 俺は、そう言ってリルを抱き抱えた。
「私も柊お兄ちゃんのこと好きです。将来柊お兄ちゃんのお嫁さんになるです!」
「おお、そうか!じゃあ俺は、リルの夫だな!」
 俺らは、そんな冗談を言い合った。(別にリルは冗談と思っているか分からない。)
「な、な、何を言っているのよ!竜斗!?あなたその子が幼女だってこと、分かってる!?」
「そうだよ!柊君!落ち着いて!」
「ひ、柊さん!私もまだ15歳ですよ!?私も年下です!」
 お、おお!なんかすごい勢いでみんなが俺に何か言ってきた。
 そんな中でもリルは、とても明るい笑顔でいる。
 それもこの状況がとても楽しそうに。
 これで少しでも楽になってくれたら嬉しいな。
 それから数十分後。
 ーーー目的地に到着しました。
 そうアナウンスが流れた。
「着いたです!」
 リルは、また嬉しそうに言った。
「よし、それじゃみんな行くか!」
 俺たちは、自動車から降りて街まで行った。

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コメント

  • 紅神

    モテる男はつらいですね。柊さん。ロリにも手を出すなんてね。まぁ、ロリは天使だからいいですがね。まぁ、ちょっと、柊さん体育館の裏に来てもらえるかな?

    0
  • エルス・ギルバート

    誰かイラスト書いてくれないかなーチラチラ

    2
  • 紅裂 魔宏

    ロリコン犯罪でーす...(ロリ最高♪犯罪とかクソくらいだw)

    0
  • アリス64

    良かった、続きはよ(土下座)

    0
  • ユーノ

    >>>ノベルバユーザー261525さん
    漢字間違いの訂正ですが、主人公の名前「終」では無く、「柊(ひいらぎ)」ですね

    もしかして、「ひ、」と言う発言が多いと言う指摘ですが、主人公の名前を呼ぶ時に吃音(読み:きつおん 意味:どもり、言葉の始まりや途中、終わりの方等言葉が出ずらく発音の際に引っかかる発音)になっていて、そのような表現になっているのでは無いでしょうか???
    驚いた時にも吃音になることはあるかと思いますが、おそらく主人公に対して驚くことが多くそう見えているのかもしれません

    今指摘させて頂いたところについて、詳しい場面を見ていないので違う可能性もあります

    おまけ程度に↓どうぞ
    「柊(ひいらぎ)」、「楓(かえで)」、「橘(たちばな)」などは人名(苗字)で使われることが多いため読めるようになっていると色々な作品を読む上で読みやすくなるかと思います
    ぜひ覚えておいてくださいね

    長文失礼しましたm(_ _)m

    4
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