クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!
142話 壊れた感情
斉藤が俺の目の前で立っている。
今さっき落とした頭がしっかりとついたまま。
「ど、どういう……がはっ!」
俺は、血を吐き出す。
剣が刺さったところが熱くなる。
そして、どんどん痛みも増す。
俺は、その痛みで頭が回らなかった。
「残念だったね、柊君。」
斉藤は、とても気持ち悪い笑みを浮かべていた。
俺は、刺さっている剣を抜き自動回復のスキルを使う。
「はぁはぁ、な、なぜ、お前が立っているんだよ!?」
俺は、だいぶ痛みが引いたので立ち上がり再び構える。
「僕は不死身なんだよ。だからどう殺しても必ず生き返る。」
「不死身だと?」
ナビ、あいつは本当に不死身なのか?
(いえ、不死身というより魔物状態に近いですね。)
魔物?
(はい、1部の魔物は、コアというものを壊さない限り永遠に生き返らるのです。)
そんな魔物もいるんだな。じゃああいつも体のどこかにコアがあるのか?
(いえ、斉藤には体の中ではなく違うところにコアがあるようです。)
違うところ?
それってここから遠いのか?
(いえ、この王国の王城のどこかにあるはずです。少し時間をいただけると場所を特定出来ますがどうしますか?)
頼む、探してくれ。
(了解しました。)
よし、これで斉藤を殺す件は片付いた。
あとはなるべく時間を稼ぐだけだ。
「ひとつ聞いていいか?」
俺は、話したくもない相手に話しかける。
「なんだい?」
「なぜ、剣で俺を刺したあとすぐに追い打ちをしなかったんだ?」
「ああ、それは君に苦しんで欲しかったからだよ。」
「何?」
「だって君は今回を合わせると2度も僕のことを殺したんだよ?そりゃ、早く死んでもらったら勿体ないじゃん。………だからせいぜい苦しんで死んでくれ。」
「ふっ、お前が俺を苦しめられるほどの力があるのかどうか、だがな。」
「あるに決まってるじゃん。」
斉藤は、そう言うと俺の目の前から姿を消した。
「っ!ぐっ!」
俺は、斉藤が消えたのに一瞬驚いたがすぐに立て直し斉藤の攻撃を防御した。
だが、防御した腕がじんじんしてくる。
あいつ、今さっきよりも数十倍に力を上げやがった。
「へぇ、今のを防御するんだ。なら、次はもっと早く行くよ。」
そして、今度もまた消えた。
俺は、なんとか次の攻撃をかわすことができたが今のは本当にギリギリだった。
集中しろ、斉藤の動きをよく見るんだ。
「がはっ!」
次に出された攻撃に俺は防御することもかわすこともできなかった。
「どんどん行くよ!」
斉藤は、連続して俺に攻撃を与える。
「はぁはぁ……くっ」
俺は、二度目の地面に膝をついた。
あいつ、バカみたいに強くなってやがる。
ナビ、まだか?
(………見つけました!)
ど、どこだ!?
(………シェレールさんの部屋に置いてあるぬいぐるみの中に隠しているようです。)
なっ!?シェレールの部屋!?
な、なんでシェレールの部屋なんだ!?もっといいところがあるはずだろ?
「ん?その反応、もしかして僕のコアがどこにあるのか分かったのかな?」
斉藤は、ニヤッと笑ってそう言った。
「まぁな。だが、なぜ…なぜ、シェレールの部屋なんだ!?」
俺は、怒鳴ってそう尋ねた。
「それはーーー」
「それは私から説明しよう。」
斉藤が喋ろうとしているところをガイシス国王が遮った。
「最初は、シェレールを魔法師団長にして他の国の王族の元へ嫁がせようとしたんだ。何故かあの部屋は魔力が高まりやすくなっていたからな。」
ブチッ!
俺の何かがブチ切れるような感じがした。
ガイシス国王は、続ける。
「だが、この前の件でシェレールは死んでしまったと思い込んだ。だが、その部屋の中にあった品物にはとてつもない力が備わっていた。何故だが不明だがね。そして、それを有効活用するため勇者のリーダーであった斉藤殿のコアをあの部屋のぬいぐるみに隠したんだ。」
ということはシェレールのためにあの部屋を残していたってわけじゃないってことか。
ブチッ!
「一つ聞くがシェレールのことどう思ってる?」
「シェレール?それはもちろん私の力を増大するためのコマだよ。いやはや死んでしまった時はガッカリしたが死んでないと知ってホッとしたよ。」
ブチッ、ブチッ!
俺の中の何かが壊れるような感覚がした。
ーーー復習に抱く憎悪の発動条件の規定に達しました。発動しますか?
…………
(マスター!気をしっかりと持ってください!憤怒のスキルが発動してしまいます!)
………
「なっ!?」
「ひ、柊……君?」
(………憤怒のスキルが発動しました。そして、復習に抱く憎悪をも発動してしまいました。)
もう何もかもがどうでもいいと感じた。
今、こいつらを殺す。それだけをやればなんでもいい。
俺は、その感情を最後に意識が飛んだ。
「………死ね………」
今さっき落とした頭がしっかりとついたまま。
「ど、どういう……がはっ!」
俺は、血を吐き出す。
剣が刺さったところが熱くなる。
そして、どんどん痛みも増す。
俺は、その痛みで頭が回らなかった。
「残念だったね、柊君。」
斉藤は、とても気持ち悪い笑みを浮かべていた。
俺は、刺さっている剣を抜き自動回復のスキルを使う。
「はぁはぁ、な、なぜ、お前が立っているんだよ!?」
俺は、だいぶ痛みが引いたので立ち上がり再び構える。
「僕は不死身なんだよ。だからどう殺しても必ず生き返る。」
「不死身だと?」
ナビ、あいつは本当に不死身なのか?
(いえ、不死身というより魔物状態に近いですね。)
魔物?
(はい、1部の魔物は、コアというものを壊さない限り永遠に生き返らるのです。)
そんな魔物もいるんだな。じゃああいつも体のどこかにコアがあるのか?
(いえ、斉藤には体の中ではなく違うところにコアがあるようです。)
違うところ?
それってここから遠いのか?
(いえ、この王国の王城のどこかにあるはずです。少し時間をいただけると場所を特定出来ますがどうしますか?)
頼む、探してくれ。
(了解しました。)
よし、これで斉藤を殺す件は片付いた。
あとはなるべく時間を稼ぐだけだ。
「ひとつ聞いていいか?」
俺は、話したくもない相手に話しかける。
「なんだい?」
「なぜ、剣で俺を刺したあとすぐに追い打ちをしなかったんだ?」
「ああ、それは君に苦しんで欲しかったからだよ。」
「何?」
「だって君は今回を合わせると2度も僕のことを殺したんだよ?そりゃ、早く死んでもらったら勿体ないじゃん。………だからせいぜい苦しんで死んでくれ。」
「ふっ、お前が俺を苦しめられるほどの力があるのかどうか、だがな。」
「あるに決まってるじゃん。」
斉藤は、そう言うと俺の目の前から姿を消した。
「っ!ぐっ!」
俺は、斉藤が消えたのに一瞬驚いたがすぐに立て直し斉藤の攻撃を防御した。
だが、防御した腕がじんじんしてくる。
あいつ、今さっきよりも数十倍に力を上げやがった。
「へぇ、今のを防御するんだ。なら、次はもっと早く行くよ。」
そして、今度もまた消えた。
俺は、なんとか次の攻撃をかわすことができたが今のは本当にギリギリだった。
集中しろ、斉藤の動きをよく見るんだ。
「がはっ!」
次に出された攻撃に俺は防御することもかわすこともできなかった。
「どんどん行くよ!」
斉藤は、連続して俺に攻撃を与える。
「はぁはぁ……くっ」
俺は、二度目の地面に膝をついた。
あいつ、バカみたいに強くなってやがる。
ナビ、まだか?
(………見つけました!)
ど、どこだ!?
(………シェレールさんの部屋に置いてあるぬいぐるみの中に隠しているようです。)
なっ!?シェレールの部屋!?
な、なんでシェレールの部屋なんだ!?もっといいところがあるはずだろ?
「ん?その反応、もしかして僕のコアがどこにあるのか分かったのかな?」
斉藤は、ニヤッと笑ってそう言った。
「まぁな。だが、なぜ…なぜ、シェレールの部屋なんだ!?」
俺は、怒鳴ってそう尋ねた。
「それはーーー」
「それは私から説明しよう。」
斉藤が喋ろうとしているところをガイシス国王が遮った。
「最初は、シェレールを魔法師団長にして他の国の王族の元へ嫁がせようとしたんだ。何故かあの部屋は魔力が高まりやすくなっていたからな。」
ブチッ!
俺の何かがブチ切れるような感じがした。
ガイシス国王は、続ける。
「だが、この前の件でシェレールは死んでしまったと思い込んだ。だが、その部屋の中にあった品物にはとてつもない力が備わっていた。何故だが不明だがね。そして、それを有効活用するため勇者のリーダーであった斉藤殿のコアをあの部屋のぬいぐるみに隠したんだ。」
ということはシェレールのためにあの部屋を残していたってわけじゃないってことか。
ブチッ!
「一つ聞くがシェレールのことどう思ってる?」
「シェレール?それはもちろん私の力を増大するためのコマだよ。いやはや死んでしまった時はガッカリしたが死んでないと知ってホッとしたよ。」
ブチッ、ブチッ!
俺の中の何かが壊れるような感覚がした。
ーーー復習に抱く憎悪の発動条件の規定に達しました。発動しますか?
…………
(マスター!気をしっかりと持ってください!憤怒のスキルが発動してしまいます!)
………
「なっ!?」
「ひ、柊……君?」
(………憤怒のスキルが発動しました。そして、復習に抱く憎悪をも発動してしまいました。)
もう何もかもがどうでもいいと感じた。
今、こいつらを殺す。それだけをやればなんでもいい。
俺は、その感情を最後に意識が飛んだ。
「………死ね………」
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コメント
ノベルバユーザー250937
小説楽しく読ませて頂いてます?
最後の所で復習となってますが復讐ではないかと思うのですが
これからも頑張って下さい。楽しみにしています
ノベルバユーザー264858
主人公落ち着いて駄目だよわかるそこのゲス王子に糞勇者は即刻死刑やけどまずはコア破壊しないと笑いや胸糞が悪くなる