クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!
163話 船の中
俺は、みんなを昨日用意した船の場所に案内する。
「「「「…………」」」」
ほぅ、黙りと来ちゃいましたか。
「………ね、ねぇ、竜斗?これが……船?」
ユイは、声を絞り出すようにしてそう言った。
「ああ、そうだぞ。ちょっと豪華に作りすぎたがな。正直に言うと俺もこんな船に乗ったことがないからすっごいワクワクしてる!」
「だからあんたさっきからそんなに浮ついた表情なのね。でも、言ったらなんだけどこんな大きな鉄の塊が海の上で動くの?全く想像できないんだけど。」
「たぶん大丈夫だと思うぞ。まだ動かしたことは無いが……」
ナビ、ちゃんと動くよな?さすがにここで動きませんとか言われたら洒落にならないんですけど……
(もちろん大丈夫です。操作は自動になっており、危険物なのがあればそれを避けるようにインプットされております。)
流石だな!
「ほらっ!早く乗ろうぜ!」
みんながなかなか乗ろうとしないので俺は、1人で先に乗った。
「………私たちも乗ろっか。」
「そうですね、竜斗、すごい楽しそうですね。」
「あんなに強いけどやっぱり私たちと同じようにまだまだ子どもなのよね。」
「そんな所もとても可愛いです。」
「あー、はいはい。もういいわよ。」
「ひ、酷いです!ユイさんだって可愛いとは思いませんか!?」
「………まぁ、そうは思うけど………」
「ユイさん、私は恋人としては竜斗を独り占めするつもりですのでそこはしっかりと分かってもらうつもりですが日常で冒険する時は私にあまり気にしなくてもいいですよ。」
「あら?そうなの?シェレールのことだから年柄年中ずっと竜斗は私のモノ!とか言ってそうなのに。」
「そんな私は、独占欲なんてありませんよ。ただ、一日必ず一回は竜斗と二人っきりの場を作ってもらうことは必要ですが。」
「結構な欲ね。」
「そんなことありませんよ!本当は、ずっと一緒に居たいところなんですからね!」
「ほらっ!やっぱり竜斗を独占したいんじゃない!」
「あっ!……だっ、だって仕方ないでしょ!?恋人同士なんですから!」
「はぁ、そうね……」
「おーい!二人とも何してるんだよ!早く来いよ!!」
「あれ?もう私たちだけじゃない!?」
「皆さん、いつの間に!?早く行きましょう!」
「そうね!」
シェレールとユイが一緒に上がってきてこれで全員、船に乗った。
「柊お兄ちゃん!ここ凄いです!とっても広いです!」
「ははっ、そうだろ、そうだろ!今からこれが動くからな!気をつけろよ。」
「はーいです!」
ん?あれ?
「なぁ、プヨはどこにいるんだ?」
俺は、周りを見渡すがプヨが居ないのに気づく。
「ああ、プヨだったら私のアイテムボックスの中に入ってるわよ。スライムってアイテムボックスの中に入れるみたいね。」
「へぇ、そうなのか。スライムにそんな脳力があったなんてな。」
まだまだスライムの能力は未知ってことか。
「さて、そろそろ動かすぞ!」
もともと魔大陸へ行くように設定してあるからあとはナビ、頼む。
(了解しました、それでは出発します!)
ナビの合図と同時に船がゆっくりと動き始めた。
「おおっ!動いた!」
「動いたです!」
(魔大陸へ到着予定は、明日の正午となっております。)
分かった、ありがとう。
「本当にこんな鉄の塊が海の上を動くのね。あの自動車といいこの船といい、竜斗たちが住んでいた世界ってどんな世界なのかしら?」
「一応言っておくが鉄の塊が空を飛ぶことも出来るんだぞ?」
「うそ!?そんなものがあるなんて信じらヘないわ!なんで空に浮かべるのよ!?」
「そんなの俺に聞かれたって知らねぇよ!俺だってそんなのに乗ったことがないんだから!」
「竜斗、確か時間魔法と空間魔法を上手く使えるようになればもしかした竜斗たちがいた世界に行けるかもしれないんですよね?」
「ん?ああ、そうだな。まだまだ時間はかかりそうだが……」
「では、それを楽しみにしましょう!竜斗、頑張ってくださいね!」
「おう!任せとけ!」
まぁ、実際もう空間魔法は完璧とナビがそう言ってくれた。だからあとは、時間魔法なんだがこれがめちゃくちゃ難しいんだよな。ナビからはまだまだお子ちゃまレベルと言われてしまった。
くそぉう!お子ちゃまか………
「あっ、みんなに一部屋あるから案内するよ。だいたい間取りは一緒だからな。」
俺は、そう言ってみんなを部屋へと案内する。
みんな、部屋の中を見るととても驚きながら自分の部屋に入っていった。
まぁ、俺もこんなこの部屋を見た時は驚いたけどな。
「竜斗、竜斗の部屋はどこですか?」
「俺は、ちょうどここだぞ。そしてその隣がシェレールの部屋になってる。隣で良かったか?」
「…………嫌です………」
「………え?……なら、どこがいいんだ?まだ部屋はいっぱい余ってるから好きなところを選んでもいいぞ。」
まさか断れるとは思ってもいなかったが部屋はいっぱいあるのだから好きに使ってもらっても構わない。だけど、俺の隣……嫌なのか。
「ああ!竜斗!勘違いしないでください!私が嫌と言ったのは竜斗の隣だから嫌という意味じゃありません!」
「…….そ、そうなのか?」
「もちろんです!……そ、その……私は……竜斗と同じ……部屋が……いいで……す……」
………あ、そ、そういうことねぇ〜……良かった良かった!
「なら、俺の部屋に来るか?でも、ベットを一つしか用意してなかったから一つ増やさないとな。」
「………別にいいです。」
「え?」
「だから、別に増やさなくて結構です。」
「そ、それって!?」
「は、早く入りましょ!」
「………」
シェレールは、俺が呆然としているのほって部屋の中へと入っていった。
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地球儀さん
部屋を一緒にしろとか
誰も断らねぇだろw
バレンタイン編待ってます❗