神王のスローライフまで

グランアース

第一章第18話   訓練再開

「さて、今日からまた訓練を再開だ。
昨日と一昨日でしっかりと休めたか?」

ぜんぜん休めなかったよ。
せめて風呂ぐらい一人で入らせてくれればいいのに。

「今日は俺達、近衛騎士団と模擬戦してもらう。
まずは、そこのパーティーと俺達とで打ち合ってもらおうか。
あぁ、魔法ももちろん大丈夫だぞ。ただし、死んでしまうような攻撃は禁止だぞ。
後ここには結界が張ってあるから模擬戦で死ぬことはないぞ。
それと模擬戦だから刃を落としてないからな」
 
へー、実際に打ち合ってみるのか。
今のうちにみんながどれくらいなのか見てみようかな。

「準備はいいな?」

「はい。大丈夫です。」

「それでは、スタート」

「やああぁぁぁぁ」

おっ前衛が前に走っていった。
あぁ、やっぱり受け止められた。
しかもカウンターされてるし容赦ないなあ

「うわぁぁぁ」

祐司ゆうじ、あんまり突っ走るな。相手の出方を考えろ。ここはダンジョンじゃないぞ」

「わかってるって。」

「本当に気を付けろよ。」

あいつ、やっぱり勉強ができるからダンジョンでいろいろなことをすでに理解してるな。
しかも、あの運動神経抜群の奴と協力しあってる。ダンジョンで友情が芽生えたのかな?



結局この試合は近衛騎士団の勝ちだったけど他のパーティーよりも一番善戦していたと思う。
えっ、俺達?
まだまだ、今から
影からじっと待って体力温存とみんなの試合を見ていたよ
あと、リルはこの訓練には参加してない。
だから俺達は二人でこの訓練をしないといけない。
対戦相手は六人こちらは二人。
ちょっときついな。
華楓を守りながらじゃなくて華楓に結界を付けて前に出ていこう。
こんどは召喚魔法を使ってもうちょいパーティーの戦力を上げようかな
やっぱり三人だけはきついし。

「よし。ラストのパーティーは、はいってこい。」

「はい。」

「華楓。俺は、華楓に結界を張って前にいくから援護をお願いな。」

「わかったよ。」

「むっ、お前達二人だけか。かなりきついと思うが頑張ってみろ。」

「準備はいいな?それじゃスタート。」

その言葉とどうじに俺は、華楓に結界魔法を使って前に走り出た。
もちろんリミッターはつけてるが、かなり上げている。
俺は、そのままのスピードを保ちながら前の二人の騎士を気絶させた。

「なっ、気を付けろよお前達。こいつら強いぞ。」

だが騎士団団長がそういっているうちに華楓が魔法を放った。

「ファイヤースピア」

その言葉と同時にまた騎士団が三人倒れた。

「あとは、騎士団団長だけだ。」

ここまで、あまりにも展開が早くクラスメイトと騎士団の過半数がなにがなんでも起こったのか理解できずにいた。

「これは、久しぶりに本気が出せそうだ。」

「受け止めみろ。小僧」

「この試合。勝って見せる。」

ここに、今日一番の試合が幕をあげようとしている。

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