いじめられてた俺が異世界に転移したら神になった〜チート能力で無双〜

guju

異変?

昼が過ぎ、そろそろ空腹が限界に達した頃、ソウ達は使用人に呼ばれて食堂に集められていた。

そこには、昼間になかった椅子や机が全て戻され、目を疑うような豪華な食事がずらりと並んでいる。
そして、席に案内された俺達は目の前の豪華な食事に手をつけられないという地獄を味合わされながら、数分ほど待った。

すると、国王と複数名のおそらく貴族であろう人物達がゾロゾロと入ってくる。

「皆様、この度はお集まりいただき誠にありがとうございます」

初老の男は頭を下げる。国王の隣にいた彼は、そこそこの権力者なのであろう。

「い、いえ……。こちらこそ訓練を投げ出してしまい」

委員長は言う。

「いやいや、何をおっしゃいますか! そもそも、いきなり厳しい訓練を押し付けた騎士団長の失態。救世主様方に非はございません」
「それでだ」

隣にいた国王が、口を開いた。

「正式に魔王の討伐を依頼したい。これは強制ではない、だが……我が国をいや、我が世界をすくってほしい」

そう言うと、国王は頭を下げる。それに習い、隣にいた貴族達も次いで頭を下げた。
その異様な光景に生徒達は困惑する。

「あ、ああ頭を上げてください。で、ですが私達は戦ったことなんてない世界から来たんですよ? 」
「道はこちらが示す。我々を信じて、ついてきて欲しい」

ゆっくりと頭を上げた国王は委員長の目を見て言う。
すると、また厄介なやつが声を上げた。

「みんな! 俺はやる。俺は……この力をみんなのために使いたい」

彼は、中木 真優なかぎ まゆう。クラスの所謂リーダー的な存在であり、こんな俺にも分け隔て無く接する聖人のような人物だ。

「ま、真優がそう言うなら……」
「お、俺もそうするつもりだった! 」
「わ、わたしも! 」
「やるぜ! 」

等と、クラスのほとんどのものが賛成の意志を示す。中には不服そうな顔の者もいたが、決して反対はしなかった。

「みんな、ありがとう! という事で国王様、我々は貴方達を信じてみます」

何故彼が委員長にならなかったのか些か疑問だが、そんなことは今はどうでもいい。
俺はこの出来すぎた状況を不審に思っていた。

俺が知る限り、国王や貴族共は無駄に自尊心が高い。俺達のことを平民ごときと罵っているやつがほとんどのはずだ。
現に、騎士団長がそうだった。

それに、委員長でない彼が発言するのもおかしい。
たしかに彼はリーダー的な存在であったが、彼はあくまで意見をまとめるだけで自発的に何かを言うことはほとんど無い。

これでも皆勤賞の俺はよく知っている。

不満を持つ人間の数も少ないし、なんなら最初に中木に反応したやつは、中木とそんなに親しい中では無かったはずだ。

どうやら、異変に気づいているのは俺だけのようだ。

俺はその場で立ち上がった。










更新遅なってスンマソン。
リーガルハイ見てた(๑>؂•̀๑)テヘペロ

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