センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

5話 3年目~

5話




 ・3年目。
『あとは……なんだっけ……えっと……』
『ああ、まだ、エグゾギアを中心としたビルドのCPUは創っていないな』
『でも、それが終わったら、パターンがもうなくなるんじゃ……』
『基本パターンだけじゃなく、奇型やネタビルドも攻めるか』
『今……3年……』
『あと……199億……9999万……9997……』












 ・5年目。
『やべぇな……これ、マジで、普通に頭がおかしくなるぞ』
『ダレだよ、一万年でギリとかいったバカ……』
『時間なめてんじゃねぇぞ』
『こんなもん一万年なんか持つわけねぇだろ』
『一万どころか十年でも持つかどうかわからねぇ』
『わぁああああああああああああああああああああ!!』






















 ・7年目。
『くそがぁあああ! のぉおおお! うぁああ! ざっけんじゃねぇ! なんの意味があるんだ! こんな事をして、いったい、なんの! 無意味! 無意味! 無意味! いくらやったって意味ねぇ! てか、なんだ、これ! わけがわからん! 毎日、毎日、ちまちま、ひたすらしんどい想いだけして、何の意味があるんだ! こんな神生に、いったいなんの! くだらねぇ、くだらねぇ、くだらねぇ! もう、いいから出せよ! もういいんだよ! 長ぇ! 無意味! もういやだ。いいかげんにしやがれ、くそくそくそ、出せっつってんだろ! この状況も、どうせ、どっかの誰かが仕切ってるなんかの冗談なんだろぉ! どうせ、俺の命なんざ、なんかのゲームのなんかなんだろ! もうわかってんだよ! この世界が水槽の脳だってことはもうわかったっつってんだろぉお! ネタはわれてんだぁあ! ああ、しんどい! いいかげんにしろ! 殺しにいくぞ! 俺を怒らせていいと思ってんのか! 俺は究極超神化5が使える神なんだぞ! わかってんのかああああ! おおおい! 返事しろぉおおお! 殺すぞぉおおおおお! 殺すぞっつってんだろぉおぁがああああ! 無視してんじゃねぇえええええええええええ! わああああああああああああ!』
































 ・8年目
『はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……うぃいいいいい、にぃいいいい、ぐぃいいいいいいいい、あああああ……なんで、なんで、なんで、俺がこんなめにぃ……ぃいいいいいいい』




























 ・10年目。
『あああああああああああああああああああああああああああああああ』
『がああああああああああああああああああああああああああああああ』
『@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@』
『ぐがっけがっ……ぎうぎ……』
『や、ヤバイ……』


『コノママじゃ……』


『壊れる……』










 ・11年目。
 センは、喋るのをやめた。
 かわりに瞑想をはじめる。
 頭がおかしくなる一歩手前で、センは、
 『自分を保つ方法を考える事』――が最優先であると理解した。
 シューリを助けたいという、
 ここに至った根本の理由を主軸に、
 センは、深い瞑想に入る。
 己の奥へと入っていく。




































 ・50年目
 センの瞑想は、無明の域に至っていた。
 見失う事で、見えてきた世界があった。
 目を閉じて黙っているのが瞑想ではない。
 まず、最初に至った真理は、
 無心には意味がないってこと。
 それ、ただの寝る寸前。
 意識が落ちる直前の状態――スイッチのONとOFFの間でしかない。
 本当の静寂の中では、全てが確かな『フレーム』をもって自分の中に在る。
 ミクロでは煩雑に見えるけれど、マクロでは『えん』になっている配列。
 それは無ではない。
 むしろ、無限なのだ。
 点と線。
 零と一。
 完全に見失う事で、センは、一歩、先に進む。


























 ・100年目。
 現象の背後に届く。
 超大統一のことわり
 全ては一つだった。
 世界は、ただの鏡だった。


 ただ、ひたすらに、静寂を追い求めた結果、


 精神が数段上の次元に至る。
 ソウルゲートをくぐる前の段階で、すでに、数千年以上の時を生きてきたが、
 それでも、センはまだまだ子供だった。
 シューリにガキ扱いされていた理由がわかった。
 自分はまだ、真なる高次生命には至っていなかったのだ。
 神という称号を背負っただけのクソガキ。
 無に限りなく近い場所で100年を過ごした結果、
 センは、
 己という個が、いかに空虚であったかを知った。

















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