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30話 センエースと五聖命王の関係。



 30話 センエースと五聖命王の関係。


 センと、彼女達は、血こそ繋がっていないが、魂はちゃんと繋がっている大事な大事な家族。
 ハッキリ言って、彼女達は、父親である朝日より、センの方が好きなのだ(朝日自身が、『自分よりもおじいちゃんを優先するように』と、彼女達へ常に言い聞かせているせいもある)。




 ――センは、全生命の頂点にして究極超神の序列一位という、神様のハイエンドだが、決して『全ての命』を平等に愛している博愛主義者ではない。
 本当にイカれたヤツに慈悲はみせないし、悪意を持って殴られたら全力で殴り返す。
 悪人でなくとも、苦手に思ってしまうやつはいるし、ド直球に嫌いだと思ってしまう奴もいる。
 好感度にランキングが存在するのは当たり前。
 その当たり前の中に、センもいるというだけの話。
 そして、そのランキングの『かなり上位』に入るのが『朝日の娘たち』。
 ここに関しては、歴史や積み重ね云々は関係なく、もはや生理的な問題。
 『間違いなく、その神生の中で最も目をかけた、同郷からの転移者である閃朝日』
 『その娘たち』
 上位にならないはずがない。




 ※ ちなみにだが、センは、エレガが第一アルファからの転生者だと気付いていない。
   これは、ゴートに関するデータがフッキから削られていたのと同じで、
   センの目が『エレガの根底に関わる情報』まで届かないよう、
   ――『何者か』によって調節されているからである。








 これは、言うまでもないことだが、彼女達は、もちろん、三至や九華の前で、センの事を『おじいちゃん』呼ばわりなど絶対にしない。
 彼女たちはバカじゃない。
 今のような、いわゆる『軽い態度』は、与えられた制限時間・特権をフルで利用し、全力で甘えているだけ。
 三至や九華の前では、常に、信頼や尊敬を集めるに足る態度で接している(性格の性質・方向性的には、さほど変わりはないが)。


 もし『センに対する無礼な発言』など耳にしようものなら、それが、たとえ、どれだけ些細なものであろうと、烈火のごとく怒り狂う(自分たちの軽い態度の事は棚にあげて)。




 ――もっと言えば、彼女達は、センの前だけでも、こうした『軽い態度』を貫くことで、必死に『この奇跡的な特権的関係性』を保とうとしているのだ。
 センの威光は強すぎて、目の前に立てば、全てを放棄して平伏してしまいそうになる。
 その気持ちをグっと抑えて、『いつまでも近しい家族のまま』であり続けようとしているのだ。




 ちなみに、九華と違い、五聖命王の面々は、朝日以外、センとはちょくちょく会っていた。
 というか、ムリヤリ時間と理由を見繕ってセンに会いまくっていた。
 『神帝陛下との正式な謁見』となれば、三至であっても、大量の手続きを踏まなければいけないが、
 彼女達は、
 ・『正式にセンから認められた孫である』
 ・『仕事柄・立場上、足が軽い(三至天帝は『象徴として座する事』も大事な仕事のうちだが、五聖命王は、そんな三至と九華のつなぎ役なので、上位者特有の『縛り』が比較的少ない。本当はたくさんあるのだが、八方手を尽くして、ムリヤリ少なくさせた。手を抜いている・サボっていると言うワケではなく、むしろ逆で、全身全霊を賭して、徹底的な効率化を図ったのである)』
 この二つの状況を限界以上に利用して、センと出会う頻度をムリヤリ上げていた。


 三至の面々が、センと出会える機会は『だいたい、数年に一回』『多い時でも数カ月に一回』くらいだったが、五聖命王の面々がセンと会っていた頻度は『多いときだと、月に数回』という桁違いの単位。










 ※ センは、世界を渡る事は出来なかったが、『裏ダンジョン・ゼノリカ』に入る事は出来たため、ゼノリカ内で出会う事は可能だった。
 ただ、ボッチ至上主義であるセンは、平熱マンがきめた『師に謁見する際の厳格なルール』をいいように利用して、有事の際以外は、プラプラと『一人』を楽しんでいた。
 ある意味で『その邪魔をしていた』のが、五聖命王の三姉妹である。











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